2009年10月11日
阿川弘之
『きかんしゃやえもん』 
(岩波書店)
心の本棚にある、たくさんの名作の中から、今週はこちらをご紹介します。

日本で長く愛され、誕生から50年を迎えた絵本「きかんしゃやえもん」。主人公は、長年がんばって働いた機関車の「やえもん」です。しかし年をとったため、くず鉄にされる運命が待っていました。可哀そうな「やえもん」はいったいどうなってしまうのでしょうか?子供の頃に読んだことがある方も多いベストセラーの絵本。小川洋子さんも、自分が子供の頃はもちろん、お母さんになってからも、息子さんのために繰り返し読んであげた絵本だそうです。この作品の魅力のひとつは「お母さんが声を出して読むと楽しい」というところ。よい絵本は子供だけでなく、お母さんにも幸せを感じさせてくれるものなのです。

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