2011年08月21日
芥川龍之介『蜘蛛の糸』
 (文春文庫−現代日本文学館 ほか)
心の本棚にある、たくさんの名作の中から、今週はこちらをご紹介します。

夏休みの自由研究を楽しむために、今週は東京の目黒区にある「日本近代文学館」からお届けしました。近代文学の資料を収集・保存するための場所として1967年に開館したミュージアム。現在「近代文学の名作 大正」という展覧会も開かれています。この企画を担当された大木志門さんに案内していただきながら、大正文学の魅力を味わうことに。夏目漱石、森鴎外からはじまって、谷崎潤一郎、志賀直哉など日本文学史になくてはならない作家たちの貴重な資料が展示してあります。その中から今回取り上げたのは芥川龍之介の「蜘蛛の糸」。芥川の原稿の文字を見ながら代表的な短編小説をあらためて味わってみました。

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