2011年09月18日
フィリップ・クローデル
『リンさんの小さな子』
 (みすず書房)

「リンさんの小さな子」を書いたフィリップ・クローデルは、小川洋子さんと同じ1962年生まれ。1999年に作家としてデビューし、大学で文学と文化人類学を教えながら着実に作品を発表していきます。またプライベートでは、夫婦でベトナムを旅した際、ある少女と出会い養女として引き取ったとか。小説「リンさんの小さな子」は、その子のために書いた作品です。さらにフィリップ・クローデルは、2008年に「ずっとあなたを愛してる」という作品で映画監督としてもデビュー。ベルリン国際映画祭などで高い評価を受け、日本でも昨年公開されました。今後どんな小説や映画を発表してくれるのか、これからも注目していきたい作家のひとりです。

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