2011年12月04日
内田百
『サラサーテの盤』
 (ちくま文庫)

「メロディアス・ライブラリー」で内田百閧フ作品を選ぶのは2度目。以前「阿房列車」を取り上げましたが、今回の「サラサーテの盤」とはまるで違うユーモア溢れる紀行文でした。明治22年に生まれて亡くなるまでの82年間、沢山の小説や随筆を残した内田百閨Bその作品の幅の広さも読み継がれている魅力のひとつです。では百關謳カ自身はどんな人だったのでしょうか?偏屈で変わり者として有名ですが、小川洋子さん曰く「心の中に深い愛情を持った人」だったとか。酒を愛し猫を愛し、箏を奏で親友である宮城道雄を大切に想い、そして元祖・鉄ちゃんでもあった内田百閨B今後も彼が残した様々な作品を取り上げていきたいと思います。

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