2014年02月02日

『森は生きている』
サムイル・マルシャーク
 (岩波少年文庫)

心の本棚にある、たくさんの名作の中から、今週はこちらをご紹介します。

開幕が近づくソチ・オリンピックにちなんで選んだのはロシアの戯曲「森は生きている」。サムイル・マルシャークが、1946年に書いた子どものための戯曲で、この題名をご存知の方も多いのでは?日本でも劇団「俳優座」などで長年上演され、映画やミュージカルにもなっています。物語は、気まぐれな女王が真冬にマツユキソウがほしいと言い出し、摘んで来たものにカゴいっぱいの金貨を払うことになったところから展開していきます。お金に目がくらんだ継母と姉の命令で、ある娘が森に入っていきます。そこで出会ったのは1月、2月、3月など12の月の精。彼らの助けを借りて娘はマツユキソウを見つけることができるのです。

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