2014年04月13日

色川武大
『狂人日記』
 (講談社文芸文庫)

心の本棚にある、たくさんの名作の中から、今週はこちらをご紹介します。

戦後の日本文学を代表する作家・色川武大さん。25年前に亡くなられているので、作品を読んだことがない方も多いかもしれませんが、最近では伊集院静さんの小説「いねむり先生」のモデルとしても知られています。阿佐田哲也というペンネームで「麻雀放浪記」などギャンブルをテーマにした小説も執筆。麻雀仲間など交友関係も広く、作家や俳優、歌手など多くの人に影響を与えています。4月10日は色川武大さんの命日。あらためて代表作のひとつ「狂人日記」を読んでみました。1987年(昭和62年)1月から1年半、文芸雑誌「海燕」で連載され、その後、読売文学賞も受賞しています。

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