2014年05月11日

岡ノ谷一夫
『つながりの進化生物学』
 (朝日出版社)

心の本棚にある、たくさんの名作の中から、今週はこちらをご紹介します。

東京大学の教授で、生物心理学や動物行動学の専門家である岡ノ谷一夫さん。小川洋子さんとは「言葉の誕生を科学する」という本も出版されています。小川さんが岡ノ谷さんと出会うきっかけは「ハダカデバネズミ」。名前の通り「裸」で「出っ歯」のネズミ。小川さんがこの不思議な生き物に興味を持ち、それを研究されているのが岡ノ谷先生でした。今回取り上げた本「つながりの進化生物学」にも「ハダカデバネズミ」が登場します。彼らは17種類もの鳴き声でコミュニケーションを取り、その声には挨拶やケンカ、エサなど色々な意味があるとか。動物の中で多くの鳴き声がきちんと機能と対応しているのは珍しいそうです。

※この本に登場する動物たちの動画はこちらです!

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