2014年05月11日
岡ノ谷一夫
『つながりの進化生物学』
 (朝日出版社)
小川さんと岡ノ谷先生の共著「言葉の誕生を科学する」

「つながりの進化生物学」は、岡ノ谷一夫さんがおこなった講義を1冊にまとめたもの。自分の日頃考えていることが高校生にどのくらい伝わるのかを実験するために何回にもわたっておこなわれた講義です。「キンカチョウ」「ジュウシマツ」「ミツバチ」など様々な生き物を例にしたコミュニケーションの解説。人間の世界を研究しようとすると、生き物の中にそのヒントが沢山あることがわかります。「心はひとりじゃ生まれなかった」ということが大きなキーワード。読んでいるうちに自分自身と向き合うきっかけも作ってくれます。講義を通して岡ノ谷先生の人柄も感じることができる楽しい1冊になっています。

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