2014年08月17日

シェイクスピア
『夏の夜の夢』
 (新潮文庫)

心の本棚にある、たくさんの名作の中から、今週はこちらをご紹介します。

今年はイギリスの劇作家ウィリアム・シェイクスピアの生誕450年にあたる年。それにちなんで代表作の中から夏にちなんだ戯曲「夏の夜の夢」を取り上げました。以前は「真夏の夜の夢」という題名で親しまれていましたが、翻訳を手掛けられた福田恆存さんによると原題にある「MIDSUMMER NIGHT」は夏至の前夜ということだそうで、夏至の頃はまだ真夏ではないので「夏の夜の夢」となりました。この戯曲は様々な場面、沢山の人物が出てくるのが特徴。じっくり読んでいくことをおすすめします。まず幕が開くと登場するのがアセンズ(アテネ)の大公シーシアスとアマゾン族の女王ヒポリタ。二人は婚約をしているという設定です。

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