2014年10月26日
エリック・ナイト
『名犬ラッシー』
 (偕成社文庫)

その後、スコットランドに連れていかれたラッシーですが、ジョーと再会するために長い旅に出るのです。感動的な物語とともにこの作品の素晴らしさは、ラッシーの心の描き方。犬の本能としての喜びや豊かな内面が描き出されています。というのも作者のエリク=ナイト自身、実際にコリー犬を飼っていたからです。しかしその犬はドライブの途中で迷子になってしまい、ナイトは新聞広告まで出して探しました。すると一ヶ月以上もたってから自力で戻ってきたそうです。その体験がもとになって書かれた「名犬ラッシー」。児童文学ですが大人が読んでも楽しい作品。読書の秋に親子で読んでみるのもいいのではないでしょうか?

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