2014年11月09日
山田詠美
『ジェシーの背骨』
 (河出文庫)

ある週末、ココが訪ねていくと、スーツケースに荷物を詰めているリック。自分の父親が亡くなりそうなので10日ほどサンフランシスコの実家に帰るというのです。そこでココがジェシーの面倒をみることになり、二人きりの生活がはじまります。しかし逃げ場のない部屋の中ですれ違う心。甘えることを知らないジェシーを、ココはどう受け止めていくのでしょうか?「この小説は少年の魅力が読みどころ」と小川洋子さん。またジェシーだけでなくココ自身が成長していく姿も心に残ります。28年も前の小説ですが今読んでも新しさを感じる山田詠美さんの代表作。昔、読んだという方もあらためて自分の本棚から手にとってみてはいかがでしょうか?

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