2014年12月21日
ホフマン
『クルミわりとネズミの王さま』

(岩波少年文庫)

末娘のマリーはツリーのそばで、あるプレゼントを見つけます。それは「クルミわり」のお人形。しかし実際にかたいクルミを割ると歯がかけてしまいました。かわいそうに思ったマリーは包帯がわりのハンカチでくるみ、他の人形のベッドを借りて寝かせてあげます。するとその夜、不思議なことが起こるのです。この物語を書いたホフマンは、物語に登場するドロッセルマイアーおじさまのような人物だったとか。職業も同じ判事で、その仕事のかたわら、童話や小説、戯曲も書き、オペラも作曲して絵も描くと言った多彩な人でした。彼が親友の子供たち3人に話して聞かせたのが「クルミわりとネズミの王さま」。大人が読むと、子供時代に物語を聞かせてもらった思い出が蘇ってくるようなお話です。

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