2015年04月12日
ガルシア・マルケス
『エレンディラ』
 (ちくま文庫)

1928年、コロンビアで生まれたガルシア・マルケス。幼い頃に祖父母のもとに預けられ、少年時代にはそのお祖母さんから様々な話を語ってきかされたそうです。またガルシア・マルケス自身、4歳の頃から大人がする話の断片を組み合わせて別の話を作りあげていたとか。誰にとっても子供時代は大切ですが、ノーベル賞を受賞した作家の場合は、子供時代からその才能をあらわしていたのです。そして彼が持っている独自の才能は、やがてコロンビアという土地の不思議な力と融け合って新しい小説の世界へと変化していきます。かつて読んだことのない文学の魅力を感じるガルシア・マルケスの作品。ぜひ一度手に取ってみて下さい。

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