2016年3月13日
ケネス・グレーアム
『たのしい川べ』
 (岩波少年文庫)

「たのしい川べ」の作者ケネス・グレーアムは1859年、スコットランドのエディンバラに生まれました。5歳の時にお母さんを病気で亡くし、おばあさんの家で暮らすようになります。そこは自然豊かでまさに「たのしい川べ」のような場所。お母さんを亡くし孤独を感じていたケネス少年をこの自然が慰めてくれました。その後、成長してロンドンで働くようになったグレーアムは言語学者や文学者たちと知り合い、彼らのすすめで自分でも随筆を書くようになります。では童話「たのしい川べ」はどのようにして生まれたのでしょうか?実は息子が出来たあと親子二人で即興で作った物語だったとか。この童話を読んで感じる温かさは、グレーアム親子の愛の深さなのかもしれません。

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