2017年4月23日
ディック・ブルーナ
『ちいさなうさこちゃん』
 (福音館書店)

世界中で翻訳されている「うさこちゃん」の絵本をいち早く出版したのは日本でした。また作者のディック・ブルーナも日本を愛し、1978年以来、何度も来日。東京のホテルに滞在中、傘がひるがえっているのを窓から見て「ボリスとあおいかさ」という絵本も制作しています。2011年に起きた東日本大震災のあと、涙を流す「うさこちゃん」の絵とともにメッセージを送ってくださいました。「人は誰も子供の頃の素晴らしい思い出をスーツケースに仕舞い込み人生という旅を続けている」。そんな想いを持つブルーナさん。残念ながら今年の2月、89歳で亡くなっていますが、絵本に込めた彼の想いは、これからも世界中の子供たちを笑顔にしていくと思います。

...前に戻る