2017年9月24日
大崎善生
『聖の青春』
 (角川文庫)

1998年8月8日、29歳でこの世を去った村山聖。名人を目指し最高峰のリーグ「A級」で奮闘している最中のことでした。ノンフィクション「聖の青春」を書いた大崎善生さんも将棋界出身。大学時代に将棋に熱中し、1982年(昭和57年)に日本将棋連盟に入られます。これは村山聖がはじめて将棋界の門を叩いた年。また羽生善治さんなど将棋界を大きく変えた棋士たちが奨励会に入った頃のことです。その後、10数年にわたり将棋雑誌の編集者として活躍。2000年にこの作品を発表して作家としてデビューされました。9×9という狭い将棋盤に人生をかける人々。その姿を身近で見守ってこられた大崎さんだからこそ、描くことができたノンフィクションです。

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