2017年11月5日
フィリップ・K・ディック
『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』
 (ハヤカワ文庫)

本物の動物を手に入れるためにリックは、アンドロイドを殺して懸賞金を稼ごうとします。アンドロイドとは人間型ロボット。汚染された地球を離れ、惑星に移民する人たちは、自分が選んだアンドロイドを一体、自動的に無料で貸してもらえるシステムです。そして8人のアンドロイドが火星から逃げて地球に侵入。6人が北カリフォルニアにいると情報が入ってきました。リックはどうやって人間とアンドロイドを見分け、捕まえようとするのか?実は「他者に共感できるかどうか」が人間とアンドロイドの違いだったのです。今から50年近く前にこんな小説が発表されていたのは驚き。フィリップ・K・ディックは1982年に53歳で亡くなっていますが、もし今生きていたらどんな未来を描いた小説を発表したのかも気になります。

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