『自由律俳句』のリズムに慣れるまでにはちょっと時間を要しましたが、字数、季語など制約の多い俳句を追求することで、無限の可能性を見いだしたその新たなスタイル、すっかり魅了されてしまいました。「うそをついたやうな昼の月がある」「道いっぱいになって来る牛と出逢った」「犬よちぎれる程尾をふつてくれる」。放哉の句は、味わった途端、映像のように風景が頭に浮かぶのが魅力。「障子しめきって淋しさをみたす」。放哉が抱えていた淋しさもまた、しんしんと伝わってきます。
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