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冒頭の牧歌的な雰囲気が次第に崩れ、どんどん暗い方へと引きずられていく悲劇。貧しいという境遇には、こんなにも未来を選ぶ自由がないのかと悲しくなります。さて物語はジョージとレニー中心に進んでいきますが、登場人物の中、唯一存在が輝いているのがラバ使いの名人・スリム。嫌なことばかりのカオスのような環境の中、思慮深くまっとうに対処していくスリム。なんでこんな場所で働いているんだろうと不思議にもなるのですが、そのスリムもまた、何かワケありでここへたどり着いたのかと想像すると、さらに気持ちがブルーに…。しかしラストシーン、彼がジョージの“救い”になったことは、私たち読み手もまたちょっぴり救われますね。スリムの存在、効いています。
(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!

2010年02月21日
川端康成
『雪国』

2010年02月14日
ロフティング
『ドリトル先生
アフリカゆき』

2010年02月07日
武者小路実篤
『友情』

2010年01月31日
大江健三郎
『死者の奢り』

アーカイブ
アーロン・コープランド:麦馬車/ニューフィルハーモニア管弦楽団 アーロン・コープランド指揮
1939年にルイス・マイル監督で映画化された「二十日鼠と人間」からの音楽。
エデンの東/ビクター・ヤング楽団
スタインベックが原作の映画のテーマ。日本でも有名なバージョンです。

ハウ・キャン・ユー・キープ・オン・ムービング?/ライ・クーダー
カリフォルニア出身のライ・クーダーは、西部の労働者をテーマにしたアルバムを何枚も出しています。
これは、アグネス・カニングハムのフォークソング。アメリカの不況時代、仕事を求めて渡り歩いた男たちの曲です。

 
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