メッセージ
today's topic

『青べか物語』に登場するのは市井の人ばかりですが、そこで交わされる会話がとっても「粋」なことに、小川さんも私もびっくり。恋の駆け引きが始まるまさにその最初、女性が川の水面を見ながら気になる男性に『もう春もおしまいだねえ』『水の流れと人の身はって、はかないもんだわねえ』と話しかける・・・どうです、この情緒豊かなムード作りは!「娯楽があまりない環境の中、自分の持っている能力を全て出し尽くして、生活を楽しもうとする姿勢が伺えますよね」と小川さん。ぶらっと浦安を訪れて、そのまま4年も住み着いてしまったという山本周五郎も、この地に住むそんな人々に面白さを感じ、ついつい長居してしまったのでしょうか。
(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!

2010年02月28日
スタインベック
『ハツカネズミと人間』

2010年02月21日
川端康成
『雪国』

2010年02月14日
ロフティング
『ドリトル先生
アフリカゆき』

2010年02月07日
武者小路実篤
『友情』

アーカイブ
ビゼー:<カルメン>より「恋は野の鳥」/マリア・カラス
「恋には法もおきてもない。ご用心!」と歌うカルメン。セビリアのタバコ工場が舞台です。石灰工場、オペラに凝ってしまう若旦那、女運のない留さん、たくさんの恋の話がこの1冊に。
ラヴェル:ボレロ/指揮:ジャン・マルティノン パリ管弦楽団
山本周五郎が 20代のころから好きで編集者などにも聞かせたという曲です。延々と続くくりかえしは、「青べか物語」の最後に登場する「巡礼」という言葉を思い起こさせます。

あかり/MONKEY MAJIK
「人間はみな強くないからそのままでいいよ、冷たい風が吹くこの場所から逃れないで」という歌詞です。
やさしい留さんに。そして、海風の吹く町を思い浮かべて。

 
今まで紹介した作品
当サイトは Amazonアソシエイトプログラムを利用しています。