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どんなタイプのダメ男が登場するのかと、小川さんと二人かなり楽しみに身構えていたのですが、現れたのはとにかく情けなく、ちょっと可愛らしさも兼ね備えた、初めてのタイプの"だめんず"でした。私たちのお気に入りは、香典返しのお茶が送られてくるシーン。主人公の不甲斐なさに怒った友人が、ワザと茶筒に傷をつけて送り付けてくるのですが、なんとなくその悪意に気付きながらも深く考えない。しかも茶筒を必死に修繕して、なかったことにしょうとする・・・。住むところを子供と追われそうになっているというのにこの悠長さ!やはりただものではありません。さらにこれが私小説というのですから、いやはやまいりました。小川さんの今日の一言「子供たちが無事に育ったのか心配です」。
(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!

2012年4月8日
『完訳 ペロー童話集
長靴をはいた猫』

2012年4月1日
森鴎外
『山椒大夫』

2012年3月25日
ロマン・ロラン
『ベートーヴェンの
生涯』

2012年3月18日
『西行〜魂の旅路』

アーカイブ
陽が沈むころに/泉谷しげる
葛西善蔵と同郷の青森出身。暮らしに困ったことを人のせいにして、悩む姿は美しい、というこの歌の主人公、「子をつれて」と重なりますね。
I Need Some Sleep/Eels
最後の一行「今はただ彼の頭も身体も、彼のこどもと同じように休息を欲した。」にちなんで。

芸術こそ我が命 Art For Arts Sake/10CC
死の床でも自分の顔を鏡でみつめていたのは、小説に描写するため?葛西善蔵は文学にささげた人生を生きました。

 
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