三協フロンテア presents The Starters(ザ スターターズ)

パーソナリティ ユージ・吉田明世20代~30代の若手起業家をゲストに迎え、
彼らがどんな発想や未来への展望を持ってブレイクスルーを起こそうとしているのかお話を伺います。
高い意識とモチベーションで社会に風穴を開けようと取り組む彼らの話が、
「あなたも、世の中を変えられる!」という、
朝、仕事へ向かうビジネスパーソンのやる気のカンフル剤になることを目指してゆきます。

Guest ゲスト

2024.01.30

人々の働き方や暮らし方をもっと自由に軽やかに

株式会社クラス
代表取締役社長
久保裕丈さん
家電や家具のサブスクリプションサービスを展開



ONE MORNING「 The Starters 」
火曜日のこの時間は社会に風穴を開けようと取り組む若き起業家をお迎えして
そのアイデアの根っこにあるものや未来へ向けたビジョンを伺います。

今週のゲストは先週に引き続き、
株式会社クラス、 代表取締役社長の久保裕丈さんです。

久保裕丈さんは、大学院から外資系のコンサルティング企業に就職。
起業の道に進み、ファッション通販サイトを立ち上げたり、
恋愛リアリティー番組に出演されたりしたのち、株式会社クラスを創業されています。

今週は久保さんのこれまでについて伺っていきたいと思います。
久保さんは私立の名門海城中学・高校のご出身ということですが、ここでは成績が思わしくなかったとうかがいました。

「そうですね。もう後ろから数えて3番目とか2番目とか、0点とかもバンバン取ってましたよ。」

東京大学に進学されているので0点というのが不思議なんですけれども、何があったんですか?

「実は中学受験をして海城中学というところに入ったんですけれども、中学受験のときもですね、本当は行きたかった第1志望第2志望に落ちて、第3第4志望ぐらいだったんですよ海城というところが。で、何となくコンプレックスを抱えて、また大学生活を送るのがいやだなというのと、実はちょっともう一つあったのが、これ初めて言うんですけど、当時エヴァンゲリオンっていうアニメがすごい流行ってて、加持さんっていうキャラクターがかっこよかったんですよ。加持さんって東大出身で確か設定で、あれこれ加持さんみたいなかっこいい大人になるためには東大行かなきゃ駄目なんじゃないのかなって思って、実はそれで結構勉強し始めたというのもきっかけです。」

東京大学では大学院まで進まれていたということですが、大学そして大学院では何を勉強されていたんですか?

「超臨界流体プラズマを用いた材料合成っていう研究をしていました。プラズマって、ものすごい高いエネルギーの塊なんですよ。例えばバーナーを当てると鉄が溶けたりとかするじゃないですか。あれよりももっともっとエネルギーの高い状態というのがプラズマ。だからそんなものを使うと、普通ではできないような材料作りとかができますよ、という研究をしてたということです。」

そしてそこからコンサルティング企業に行ったんですか?

「僕も元々ずっと地下の研究室にこもって実験とかしていたので、研究者になろうかなって思っていたんですけど、東大の同じ研究室にいるような人たちと比べると、明らかに自分の頭のレベルが2段3段足りないなって思い知らされて、ものすごい挫折をしちゃったんですよ。これ自分研究の道では絶対に食っていけないなと思っちゃったので、だったらそれこそ経営とか、何か経営の面で困っている人たちを助けていくっていうところも魅力なのかなと思ってですね、そこから経営コンサルの道に入ったというのが一つきっかけです。」

最初に入った会社で何かいろいろ学ばれて独立したのか、独立に対する思いをずっと秘めていたのか、どうだったんですか?

「元々は僕は全然独立しようなんて思っていなくて、今までの人生って結構行き当たりばったりだったんです。だから全然勉強しないところから急激に勉強し始めて東大入って、理系行ってみたり、そこからいきなりコンサル行ってみたり、そこからまた起業してみたりというふうにですね、もう最初は全然起業するつもりなんてのはなかったです。なんですけれども経営のコンサルをやっているので、結構いろんな経営者の方、大きな会社もそうだし小さな会社もそうだし、経営者の方たちにお会いしてそういう人からいろいろ学んでいくうちに、自分で何かを起業して社会に対してとかユーザーの方たちを幸せにしていくという仕事って、なんかめちゃくちゃかっこいいなって思っちゃったんですよね。それがきっかけでした。」

そこからファッションの通販サイトを経て、家電と家具のサブスククラスの立ち上げに繋がるわけなんですけれども、このクラスの立ち上げは久保さんご自身の体験が基になっているというふうに伺いました。

「おっしゃる通りです。いつもクラスって何で立ち上げたんですかって聞かれて、いつも一言で答えてるのが、『自分が欲しかったから。』こういうふうに答えています。クラスみたいなサービスが欲しいなと思って見渡してみても、全くなかったんです。当時どういうことがあったかというと、僕おうちを引っ越しまして、元々の家で持っていた家財類一式をこれまたお金をかけて持ってって苦労して組み上げたんですけど、これ全然新しい家に合わないし、全然使い続けたくならないっていうんで、そのときにこれ捨てて買い替えなきゃなというときに便利屋さんも呼んで、もう何万も払って持ってってもらってまたもう何十万とかもかけて新しいものを買い替えてって、あれこれなんて馬鹿馬鹿しいことしてるんだと、家借りてるうちにはこういう大きくて重たいもので家に入れるようなものは買っちゃいけないんだなって思い知らされて、そこからこれは貸した方がいいんじゃないのかっていう、自分のこんな体験がきっかけでクラスのサービスを作りました。

クラスが目指しているところはどういうところですか?

「人にせよ会社にせよ、自由で軽やかに暮らしたり、働く。これが本当の幸福に繋がるんじゃないのかなと思っています。そのときに自分がどういうふうに暮らしたいかとか働きたいか、こういったところを諦めずにもっともっとわがままに暮らしてもらいたい、それで自分にとって一番良い暮らしをしてもらいたいなというのが、我々クラスの目指すところです。特にコロナがきっかけで、世の中やライフステージの変化って思いがけずにとんでもなく劇的に発生するものだっていうのを多分痛感されたと思いますし、結婚の仕方とかも変わったりとか、ある日いきなり離婚とかあったりするじゃないですか。それで、今までは何人か分の家具だとか家電が必要だったのが急にもう1人用で良くなったり、それだけじゃなくてポジティブに結婚するお子様が生まれるライフステージの変化というのって、ものすごいペースで今って訪れる。今までってこれに対して、我慢して使うか、もしくはすごく高いお金をかけて捨てて買い換える。これしか選択肢がなかったところに新しい選択肢を提供したいなというのがクラスの思いです。」

最後になりますが、これからの夢を教えてください。

「世の中の人々の働き方とか暮らし方をもっともっと自由に軽やかにしてそれで人々をより幸福にしていきたい、さらにはですね、今までは買って捨てる、持って捨てるが当たり前だった家具家電品を、持たない捨てないという社会を作っていきたいなというのが我々クラスの夢です。」

株式会社クラス 代表取締役社長の久保裕丈さんでした。ありがとうございました!


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