三協フロンテア presents The Starters(ザ スターターズ)

パーソナリティ ユージ・吉田明世20代~30代の若手起業家をゲストに迎え、
彼らがどんな発想や未来への展望を持ってブレイクスルーを起こそうとしているのかお話を伺います。
高い意識とモチベーションで社会に風穴を開けようと取り組む彼らの話が、
「あなたも、世の中を変えられる!」という、
朝、仕事へ向かうビジネスパーソンのやる気のカンフル剤になることを目指してゆきます。

Guest ゲスト

2017.04.18

月への一歩をみんなの力で!

袴田武史
株式会社ispace
代表
袴田武史
民間人で最も月に近い社長

今回は、民間宇宙開発チームHAKUTOのチームリーダーで、
それを運営する株式会社ispace代表・袴田武史さんにお越しいただきました。

袴田さんは、1979年生まれ。出身は東京。
名古屋大学工学部、ジョージア工科大学大学院を経て、
コンサルティング会社に入社。
民間の宇宙開発チームへのボランティアとしての参加がきっかけで、
株式会社ispace社を設立。いま日本の民間人で最も「月に近い社長」
ということですが、実際にどんなことをしているのでしょうか?伺いました。

「民間で月面探査ミッションをするプロジェクトをやっています。
 世界でやっているレースなんですが、民間の力のみで月面にロボットを送って、
 500メートル以上月面を移動して、月面の動画を地球に送るというミッションです。
 このコンテストは、今年の末までに打ち上げる予定で、開発は順調に進んでいます。」

そもそもなぜこの道に進まれたのでしょうか? 

「元々宇宙が好きだったというのはあるんですが、丁度大学の頃に、
 民間での宇宙開発がアメリカを中心に出てきているというのを
 実感したのがキッカケとしてあって、民間で宇宙開発をするには
 技術者も必要ですが、経営と資本が必要になると思って、
 経営と資本の方から貢献できればとこのチームをはじめました。」

資金調達の面では、やはり様々な苦労があったと言います。

「国の開発では税金で賄われていましたが、
 民間で宇宙開発するには最初に資金が必要で、
 かなりハードルが高いところではありました。
 今回HAKUTOのプロジェクトは、多くの日本企業にサポートしていただきながら、
 実施していこうということで、協賛という形で色々な起業に
 サポートしていただいています。また、クラウドファンディングもやっていて、
 例えば、月面に名前を刻むとか、一番大きな特典はロボットのレプリカを用意したり
 様々な特典も用意しています。あと一歩で月面に近づくところまで来ていまして、
 最後の一歩をみなさんと実現していこうというコンセプトなっています。」

まさに未開の地への挑戦。特に困難だったのは以外にも、技術以外の部分だと言います。

「技術もそうですが、協力をしてもらう方の心の持ち方だと思っています。
 宇宙開発は、どうしても夢見たいだと思われてしまって、次の一歩、
 実際に手を動かすというとこまでいかないので、そこを越えるのが大きな困難です。」

レースに優勝すると賞金22億円が出るという大きなレース。
様々な困難を乗り越え、HAKUROは、現在、ファイナリストの5チームに入っていて、
袴田さんは、優勝候補の一角だと自信を覗かせていました。
みんなの夢をのせ、HAKUTOのマシン、ローバーは月に向かいます。

来週も引き続き、HAKUTOのチームリーダーで、
株式会社ispace代表・袴田武史さんのインタビューお届けします。
次回は、月をめざす男の、その先の夢についても伺います。

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