三協フロンテア presents The Starters(ザ スターターズ)

パーソナリティ ユージ・吉田明世20代~30代の若手起業家をゲストに迎え、
彼らがどんな発想や未来への展望を持ってブレイクスルーを起こそうとしているのかお話を伺います。
高い意識とモチベーションで社会に風穴を開けようと取り組む彼らの話が、
「あなたも、世の中を変えられる!」という、
朝、仕事へ向かうビジネスパーソンのやる気のカンフル剤になることを目指してゆきます。

Guest ゲスト

2017.07.04

挫折をチャンスと捉えて一念発起

嵜本晋輔
株式会社SOU
代表
嵜本晋輔
丁寧な接客で得た、多くの信頼

今回も引き続き、株式会社SOU代表 嵜本晋輔さんにお越しいただきました。

嵜本さんは、1982年生まれ、大阪出身。
2001年〜2003年、ガンバ大阪に所属、
その後、JFL佐川急便SCを経て、サッカー選手を引退。
その後は、お父さんの経営するリサイクルショップで経営を学び、
2007年、ブランド買取専門店「なんぼや」をオープン、
2009年には、東京進出を果たし、
2011年株式会社SOUを設立、事業を広げていらっしゃいます。

経営するブランド買取専門店「なんぼや」は、
10年経った現在、44店舗。年商は219億円。
多くの人から支持される理由について嵜本さんはこう分析しています。

「非常に好立地、駅近、好アクセスなところに店舗があるということと、
 内装も今までのリユース店のイメージを覆すような、
 美容室やネイルサロンのようにスタイリッシュなイメージで展開していること。
 あとは全店個室も設けてお客様のプライバシーにも配慮しているので、
 新規のお客様も、リピーター率も非常に高くなっています。
 ほとんどのお客様が、ものを売ることが初めてという方が多いので、
 不安や緊張を解いていったり、お客様の思い入れのある商品に、
 単純に今の相場をプライシングするのではなく、お客様の思いも汲み取り、
 ものとの出会いと別れのストーリーをしっかりを引き出し、
 そのストーリーに対して金額をおつけするという形でお客様に対応してきました。」

急成長を遂げた「なんぼや」には、さらにこんな秘密があると明かしてくれました。

「殆どのリユース店というのは客様からものを買い、
 お客様に対して店舗やECサイトを通じて、ものを販売していますが、
 私達は、お客様から買ったものを同業他社のライバルに対して、
 オークションを通じて販売しています。他社と全く異なるビジネスモデルで、
 リユース業界でも独特なポジションで商売をしています。
 新しい商品は世の中にどんどん出ていくので、商品を抱えて在庫にすると、
 価値が目減りしていきます。なので、私達は今月買ったものは、
 来月利益を確定させて現金に変えるという高回転率のビジネスを構築できたのが、
 成長の背景にあると思います。」

そんな中、何よりも大切にしているのはお客さんとのコミュニケーションだと言います。

「単純に金額を提示する買取店はたくさんありますが、
 本当にお客様が知りたいのは金額よりも、その背景の部分です。
 なぜ、この商品が今、この価格なのか?とことん説明しないと不安があります。
 目先の利益だけでやると長年ビジネスでやりずらくなりますので、
 長いお付き合いの中で、信頼していただいて、
 その分の満足料という対価をいただかないと、
 そもそもこのビジネス、業界自体からお客様が離れると思ったので、
 創業当時からそういう接客を心がけてきました。」

最後に、プロサッカー選手として戦力外を突きつけられた日のことを
今、どう捉えているのか?伺いました。

「長年夢を見たプロサッカー選手になれましたが、プロの世界は厳しくて、
 いかに通用しなかったかが痛感できました。
 現実を突きつけられて、自分自身もやれる思いはありましたが、振り返ると、
 一つも結果が出せませんでした。だから必要ないと言われるのは
 当たり前のことで… 23歳の時だったんですが、
 そんな経験って社会人になってから、サラリーマンの世界ではないわけですよね。
 パフォーマンスがたとえ低くてもずっと雇用は続くわけです。
 一度大きな挫折があったから、サッカー選手の時のように
 後悔をする人生を一生送りたくないという思いで、
 いつクビになるか分からないという危機感を持って仕事に臨めてますし、
 とにかく頑張らないといけないと思っています。
 そういうモチベーションで仕事をしてこれたのは大きな挫折があったからで、
 挫折を逆にチャンスと捉えることで、人生が大きく変わるので、
 23歳の頃にチャンスをもらえたから、今があると思っています。」

先週に引き続き、株式会社SOU代表、嵜本晋輔さんのインタビューお届けしました。
嵜本さん、ありがとうございました。

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