三協フロンテア presents The Starters(ザ スターターズ)

パーソナリティ ユージ・吉田明世20代~30代の若手起業家をゲストに迎え、
彼らがどんな発想や未来への展望を持ってブレイクスルーを起こそうとしているのかお話を伺います。
高い意識とモチベーションで社会に風穴を開けようと取り組む彼らの話が、
「あなたも、世の中を変えられる!」という、
朝、仕事へ向かうビジネスパーソンのやる気のカンフル剤になることを目指してゆきます。

Guest ゲスト

2017.08.15

空気を読むを科学する!

清水建二
株式会社 空気を読むを科学する研究所
代表
清水建二
いい嘘で成り立つコミュニケーション

今回は、
株式会社 空気を読むを科学する研究所 代表・清水建二さんにお越しいただきました。
1982年東京生まれ。東京大学大学院でメディア論やコミュニケーション論を学び、
その後、人間の感情を読み取る「顔面符号化システム(FACS・ファクス)」を習得。
日本で数人しかいない認定FACSコーダーとして、
空気を読むを科学する研究所を設立し、現在、防衛省や民間企業の研修、
コンサルティングなどで活躍されています。

まずは、顔面符号化システム(FACS・ファクス)について伺いました。

「簡単に言うと、表情の物差しです。我々は普通に笑っている、泣いている、
 怒っているというのは、なんとなく分かります。
 しかし、これを科学的に分析するために、
 この表情筋が何ミリ動くとどういう感情なのかとか、
 この表情筋とこの表情筋が組み合わさると実は怒りと嫌悪、
 悲しみが混じっているなど、色々な感情を読み解くためのツールとなっています。
 人間の目でも分析できますが、機械に読み取らせたり… 
 例えば、笑顔になったらシャッターが降りるカメラなどに応用するために、
 厳密に人の表情を読み取らせます。」

さらに、表情を読み取るのに「微表情」という概念があるといいます。

「感情を我慢しても一瞬だけ、0.2秒位くらい、
 本音の表情が顔に出てきてしまう減少を言います。
 例えば、片方の口角が上がると軽蔑の表情。軽蔑とは言いすぎかもしれませんが、
 自分がいいこと言ったなという時に出る表情です。」

では、実際にこの技術はどんなところに活かされるのでしょうか?

「最近ではロボットです。
 人の感情を読み取るためのロボットを開発しているところとか、
 やはり表情筋の変化からどういうコミュニケーションをロボットにさせていくか
 という会社だったりに需要があります。あとは、業界を問わずリーダー研修で、
 部下の感情を読もうという意識の高い企業もあったりします。
 今までなんとなく出来ていたことを科学的にやろうと言う流れですね。」

起業したキッカケについても伺いました。

「元々、国家公務員や、研究者になろうと思っていたのですが、
 挫折があってなれなかったんですね。それでも自分のやりたいことをやりたい、
 表情の研究が楽しすぎてどうしてもうやりたかったのですが、
 日本に一つもそういう企業がないので、じゃあつくるかというノリです。
 もちろん、周りの方のサポートがあって始められたというのもあります。
 一番のハードルは、足を引っ張ろうとする人を無視するということです。
 新しいこと始めるとみんな「絶対失敗するよ」と。
 多分、自分の好きなことを自由にバッとやろうとする人がいると、
 羨ましくて…ということだと思うんですが、
 そういう人は関係ないと、突っ走ってきました。」

人の表情を読めるということで、こんなことにも気づいたそうです。

「我々は、日々、感情や本心を隠して、コミュニケーションをしているんですね。 
 それはほとんど愛想笑いなど、いい嘘なんです。
 そうしたコミュニケーションに使う嘘っていっぱいあるので、
 私が表情から本当の感情を読み取ったとしても、
 それに対してとくに何もないですよ(笑)。」

来週も、株式会社 空気を読むを科学する研究所 代表
清水建二さんのインタビューお届けします。
ビジネスで役立つ「微表情の読み取り方」について伺います!
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