三協フロンテア presents The Starters(ザ スターターズ)

パーソナリティ ユージ・吉田明世20代~30代の若手起業家をゲストに迎え、
彼らがどんな発想や未来への展望を持ってブレイクスルーを起こそうとしているのかお話を伺います。
高い意識とモチベーションで社会に風穴を開けようと取り組む彼らの話が、
「あなたも、世の中を変えられる!」という、
朝、仕事へ向かうビジネスパーソンのやる気のカンフル剤になることを目指してゆきます。

Guest ゲスト

2017.11.21

着物をもっと身近な存在に!

熊切雄三
株式会社 Japan Style
代表
熊切雄三
着物を着ることで得られる気づき

今週、スタジオにお越し頂いたのは、
株式会社 Japan Style代表、
そして「男きもの普及協会」会長の熊切雄三さん。
1981年、神奈川県横浜市生まれ。大学在学中にウェブ制作などを行う会社を創業。
タイ・ベトナム出張をきっかけに、日本の文化・着物の魅力を再認識し、
株式会社Japan Style、男きもの普及協会を設立。
着物に関するイベントやセミナーで、日本の文化・歴史を知り、
グローバル社会に通用する日本人のスタイルを提唱しています。

Japan Styleという会社、そして男きもの普及協会。
名前の通り「着物」に関する活動、ビジネスをされている熊切さん。
具体的にはどんな活動をしているのでしょうか?

「全体的に着物を中心に始めて、それから建築、ITに関する事業もしています。
 ITの仕事で海外を10年近く着物で回っている中で、2011年の震災が起きて、
 自分が何か出来ないかというところと、海外に行けば行くほどに
 日本人が日本のことをを知らないということをすごく感じてて、
 まさに自分がそうだったんですが、どんな食べ物を食べてて、どんな習慣があって、
 どんな歴史があって、ということをこちらからは聞くんですが、
 相手から質問されると答えられない。
 そこで、日本のために何かできる会社をつくりたいと思って
 Japan Styleという会社をつくりました。
 中心になっているのは、着物のイベント事業で、着物を着て歌舞伎に行ったり、
 相撲を見に行ったり、「和装day」というのを相撲協会とやらせていただいたり、
 着物を楽しんでもらうということをやっています。」

元々、ウェブ制作などの会社をやられていた熊切さん。
しかし、なぜ、突然全くジャンルの違う「着物」という分野に挑戦をしたのでしょうか?
 
「海外に行った時に相手に認識してもらうために着物を着ていったら、
 自分の想像の100倍くらい印象がよくて、名刺交換から会話が始まるんです。
 それで、今度日本を案内してくださいとメッセージもらったりして、
 先方からのアプローチがすごいというのがあって、
 これはもう海外の時、着なきゃだめだなと思って、
 逆になんで日本人は着物着て行かないんだろうみたいな。
 そもそも着物というのが女性のものみたいなイメージが強くて、
 男子はなぜ着ないのかという疑問があって、そこから男の着物に入っていきました。 
 私服があってスーツがあって、着物っていうのが
 選択肢としてあったほうが日本人らしいなと。」

しかし、起業したのはいいものの、
ビジネスとして成立させるにはこんな苦労がありました。

「正直最初は思だけで作った会社なので、まず何しようというのがあって、
 その時に着物をもっと知ってもらおうと思って、
 安く売ろうと販売していたんですが、中々普及しなくて、
 話を聞いていると、着物を買う以前に、どうやって着たらいいのか、
 どこに着ていくのか、なんのために着るのかという問題がありました。
 そこで、誰もが参加できて着物を着れるという教室を2時間1000円で、
 男着物普及協会という名前を付けて講座を始めたんです。
 そこから年間500名の方が受講してくださる様になって、
 どうやって普及するかというハードルを協会をつくることによって、
 着物というキーワードを男性に広げて、着てもらうことでクリアしました。
 ただ、まだ自分で買って着るというところまで行かないので、
 レンタルを用意して手ぶらで来て着てもらう感じです。
 結局、男性というところから始まったんですが、
 イベントに来る場合はカップル、夫婦、家族、子供、おじいちゃん、おばあちゃん
 色んな方が来るので、みなさんの着物を整える様になって、
 全体なイベントに広がっていきました。
 今、七五三の時は、男性だけスーツというパターンが多いので着物を着てほしいなと。
 コスプレでいいと思っていまして、そこから気づきが出てくると思うので、
 それを楽しんでもらいと思っています。
 最近はインスタ映えでイベントに参加される方が多いです。
 それでもきっかけになってくれればいいと思います。」

来週も株式会社 Japan Style 代表 熊切雄三さんのインタビューお届けします。
お楽しみに!
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