三協フロンテア presents The Starters(ザ スターターズ)

パーソナリティ ユージ・吉田明世20代~30代の若手起業家をゲストに迎え、
彼らがどんな発想や未来への展望を持ってブレイクスルーを起こそうとしているのかお話を伺います。
高い意識とモチベーションで社会に風穴を開けようと取り組む彼らの話が、
「あなたも、世の中を変えられる!」という、
朝、仕事へ向かうビジネスパーソンのやる気のカンフル剤になることを目指してゆきます。

Guest ゲスト

2019.04.30

日本酒を身近な存在に

株式会社Clear 代表取締役CEO
生駒龍史
地道に信頼を重ねることが大切

今週は株式会社Clear 代表取締役CEOの生駒龍史さんをお迎えしました。
生駒さんは1986年生まれ、大学卒業後、2年間の社会人経験を経て独立。
「日本酒の可能性に挑戦し、未知の市場を切り拓く」をミッションに、
2013年に株式会社Clearを創業し、代表取締役CEOに就任。
日本酒に特化した事業を展開されていています。

Clearの仕事を簡単に言うと、どんなお仕事になるんですか?

「2014年に日本酒専門のWEBメディア「SAKETIMES」をスタート。
 これは日本酒にまつわる情報を発信するウェブメディアです。
 日本酒の用語の解説、渋谷ならどういったお店がおすすめか
 酒蔵さんがどういった想いでお酒を作っているかなど
 あらゆる日本酒の情報を発信しています。
 またメディア事業とは別に、去年「SAKE100(サケハンドレッド)」がスタート。
 これは日本酒のオリジナルブランドで、
 「100年先にも誇れる日本酒」を届けることがテーマになっています。
 弊社のオリジナル商品の製造・販売をする、ネット通販のサービスになります。」

日本酒の普及に尽力されている生駒さん。
実は元々は日本酒にトラウマがあったのだとか…

「最初は大学のサークルでジョッキ1杯の日本酒を飲まされるという
 散々な出会いでした。
 そこからしばらくはおちょこ一杯飲むのも怖いという感じでした。」

日本酒にいい思い出がないのに、どうして日本酒のメディアの
「SAKETIMES」を立ち上げることになったのでしょうか?

「大学卒業後、2年間サラリーマンをした後会社をやめ、
 並行輸入品の販売をはじめたものの
 上手くいかず、貧乏生活に突入しました。
 そんな中、日本酒に特化した酒屋を経営する大学の同級生から
 ネット通販で販売したいと相談を受けました。
 その時にぜひオススメの日本酒を飲んでほしいと持ってきてくれたんです。
 それがびっくりするほど美味しく、
 大嫌いだった分その反動で好きに切り替わるのが早かったです。」

個人経営の酒屋との二人三脚から、こうして大きなメディアになったわけですね。

「日本酒の特徴ですが、知れば知るほど面白い領域なので
 勉強する、蔵に行く、飲むにつけてどんどん好きになっていって
 事業としても大きくしたいと思うようになりました。」

生駒さんをここまで虜にしたきっかけになった日本酒とはなんだったのでしょうか。

「熊本県の「香露(こうろ)」です。
 東京でもなかなか見かけないけっこうレアな、熊本県内で多く消費されるお酒ですね」

日本酒を好きになって見えてきたことがWebメディアの事業につながっていきました。

「消費者として日本酒を好きになった時に足りないものがたくさんありました。
 簡単に情報を得られる日本酒に特化した情報サイトがないことが
 ハードルになっているのではという思いからSAKETIMESをリリースしました」

日本酒のメディアを立ち上げるうえで、超えてきたハードルは?

「いくつかありますが、Webメディアなので面白い記事を書いてなんぼ。
 こちらは創業して間もないベンチャー企業ですが、
 取材対象は100年200年と続く酒蔵さんなので
 新参者に対する信頼を獲得することが一番難しかったです。
 地道に取材をしていい記事を書いたり、
 その際に丁寧に誠実にコミュニケーションを取るなど
 一歩一歩の積み重ねで、酒蔵さんのように歴史を積むことで
 信頼を重ねていったというのが実際のところです。」

「SAKETIMES」の読者は今どれぐらいいらっしゃるんでしょうか?

「30万人くらいです。日本酒の消費者は50代と言われていますが
 20〜30代の比較的若い世代に読んでいただいているメディアかと思います。」

SAKETIMESには英語版もあり、現在141か国で読まれています。

来週も生駒さんのお話、続きます!

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