三協フロンテア presents The Starters(ザ スターターズ)

パーソナリティ ユージ・吉田明世20代~30代の若手起業家をゲストに迎え、
彼らがどんな発想や未来への展望を持ってブレイクスルーを起こそうとしているのかお話を伺います。
高い意識とモチベーションで社会に風穴を開けようと取り組む彼らの話が、
「あなたも、世の中を変えられる!」という、
朝、仕事へ向かうビジネスパーソンのやる気のカンフル剤になることを目指してゆきます。

Guest ゲスト

2022.03.08

1000回洗ってもヨレないTシャツ

アパレルブランド10YC
代表取締役
下田将太さん
「10年後も着続けたい服」を作るアパレルブランド


ONE MORNING「 The Starters 」。
火曜日のこの時間は社会に風穴を開けようと取り組む若き起業家をお迎えして そのアイデアの根っこにあるものや未来へ向けたビジョンを伺います。


今週と来週のゲストは、
アパレルブランド、10YC代表取締役の下田将太さんです。

下田将太さんは東京生まれの31歳。
大学卒業後、アパレル企業を経て、2017年、アパレルブランド10YCを創業されています。



ユージ 今週は10YCの主な事業内容をうかがいます。
まず10YCの会社名の由来を教えて下さい。


「10YCは10 Years Clothingの頭文字をとって、10年後も着続けたい服を作るという思いで名付けられています。」


会社のコンセプトは、「着る人もつくる人も豊かに」という。
これはどういったコンセプトなのでしょうか?


「これは、着る人には10YCがこだわっている耐久性や着心地を通して、生活を豊かになってほしいという思いと、
作り手の方々は、10YCの洋服を作ることで少しでもやりがいや物を作る楽しさせての感じてもらいたいと思ってこういうコンセプトをつけています。」


基本的にウェブサイトでの販売になるのですか?

「そうですね、ウェブサイトでの販売になっています。」


原価表示がどのようになっているかサイトを拝見したのですが、
例えば、白の無地のTシャツ、Mサイズの場合、
生地代が1,075円、裁断・縫製が1,929円洗い・染色が289円などで、
製品コストが「3,398円」とハッキリ明示しています。
そして、これを10YCは6,292円で販売。
さらに、従来の販売価格は10,720円とちゃんと明示しています。
ここまで詳細に乗せるブランドってなかなかないと思うんですけど、
だいたい原価が1/3って言われることが多いですよね。
なのでここで言う、3000円くらいの服であれば1万円くらいで販売するってのが通常なんですけど、
そういう意味では1/2で、あまり利益は少ないのかなと。
ただユーザー側からすると納得感ありますよね。


「原価公開をしている理由としては、どうしてもファッション業界はセールや値引きが多く、
いくらで作られているのかが分かりにくくなっちゃってる側面があると思っていて、10YCは作られている物への投資額を見せることで、
物づくりに対する興味だったり、どうやって作られているか知ってもらって、商品を買ってもらう一つの要素になってくれたらいいなと思い、公開しています。」


あと、もう一つすごいなと思ったのが、返品無料ですよね。
サイズ交換をしてくれると。
これはなかなか珍しいのかなと思います。

「はい、そうですね。
10YCは常設の店舗がないので、M か L かどっちかわかんないみたいな方に向けて、
返品しても大丈夫なんで是非手にとってくださいっていう気持ちでやらしてもらってます。」



実際に交換するとか返品する方多いですか?


「10YCはシンプルで生地感と着心地をおしているので、
先に手にとって触ってもらうことが大事なので、10%のお客さんはM と L 両方買って、Lだけ返しますという感じです。」


今っぽいなと思ったのが 、LINEやメールでお悩み相談をしているのですか?


「お客さんがお問い合わせしやすいツールがあったら方がいいかなと思って、LINE でお悩み相談しています。
身長体重何歳なんですけれどもオススメのサイズありますか?や
この素材って色落ちするんですか?という悩みがきます。」


あと、着なくなった10YCの服を下取りしてくれるサービスもあるそうですね。


「「THANKYOU BACK」というサービスで、
下取りで10YCの服を返してもらい、25%ぐらいのクーポン使って新しいサイズを買ってもらうということをやっています。
それと、「ARATAME」お客さんから返ってきた商品を、
新しく加工して販売するっていうサービスがあって、それができるからこそ、こうしたサービスもうまく機能しています。

他にも、愛着のある洋服の、色あせや汚れを目立たなくするための染め替えサービス「IROHEN」
劣化した衿や袖口、裾を修理するサービス「TSUGITASHI」
去年5月には、洋服の生産過程で発生する、切れ端などの生地の余りを使って商品を作る「JANAIHOU」
いろんなアフターサポートをやっているブランドです。」


我々の手元に実物があるのですが、
生地も厚くて、高級感があります。


そして、新品の無地の白Tともう一つあります。これは?


「もう一つは、1000回洗濯したものになります。」

1000回!?

忖度無しで、本当にどっちが新品かわからないです。
素材感が違うんだけど、ヨレてないです。


最後にこれまで乗り越えてきたハードルを教えてください。

「物作りしているので、どういう素材を見つけるかとかどういう工場見つけるかとかが大変でした。」

10YC代表取締役の下田将太さんでした。
ありがとうございました。

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