三協フロンテア presents The Starters(ザ スターターズ)

パーソナリティ ユージ・吉田明世20代~30代の若手起業家をゲストに迎え、
彼らがどんな発想や未来への展望を持ってブレイクスルーを起こそうとしているのかお話を伺います。
高い意識とモチベーションで社会に風穴を開けようと取り組む彼らの話が、
「あなたも、世の中を変えられる!」という、
朝、仕事へ向かうビジネスパーソンのやる気のカンフル剤になることを目指してゆきます。

Guest ゲスト

2022.05.10

電力逼迫対策に電気自動車

株式会社REXEV
代表取締役社長
渡部 健さん
電気自動車のカーシェア



ONE MORNING「 The Starters 」。
火曜日のこの時間は社会に風穴を開けようと取り組む若き起業家をお迎えして そのアイデアの根っこにあるものや未来へ向けたビジョンを伺います。

今週のゲストは先週に引き続き、
電気自動車に特化したカーシェアリングサービスを展開する
株式会社REXEV代表取締役社長の渡部健さんです。

おはようございます。よろしくお願いいたします。
渡部健さんは、埼玉県の出身
早稲田大学在学中から大学院にかけて、電力システム工学を学び、
電力自由化を研究、就職した住友商事で海外向けの電力関連のプロジェクトを担当。
そして小売の電気事業会社などで経験を重ね、2019年、REXEVを設立されています。


先週は、主な事業内容を伺いました。今週は創業される前後について伺いたいと思います。
大学では電力システム工学というのを学んだということなんすけど、研究された内容がこれ電力の自由化ですか。めちゃくちゃタイムリーじゃないすか。

「そうですねだいぶ20年前。
以上でありますけれども、全部自由化って実は2000年からスタートしていて、最近のように思うんですけど部分的な自由化は2000年から実は始まっていて、当時でも話題にはなって業界では話題になっていました。」


住友商事に就職されたあと、海外で電力関係のお仕事されたというふうに伺いましたが、これはどんな場所でどういったことされてたんですか。


「私の担当してたエリアが主に、中東になりまして、アブダビとかドバイとか、今でこそ非常に発展してますけれども、
当時2002年から2003年頃はまだ建設ラッシュみたいなところでもあったり、
私の仕事は、埋立地で人工島を結構作ったりしてて、そこのですね電力設備を輸出したり、するようなそういう仕事をしてましたね。」


その後2019年にREXEVを創業されるわけですよね。
ご自身で会社を作ろうと考えたんですか?


「元々は今やってる事業のアイディアみたいなのは前職のところから少し考え始めてはいて、やっぱりどっかのタイミングで勝負をかけてスピードを持ってやっていこうかなというところがありました。」


ただその起業をするにあたって、電力事業というかカーシェアもうまく活用しながらという構想はあったのですか。


「元々は電気自動車をエネルギーとして使っていこうという、その電力業界と自動車業界を融合していくようなイメージですね。
そういったものは元々やっぱり考えていたところがあって、
ただ電気自動車が普及そんなにしていないので、そういう意味で言うと電気自動車を買うというよりはちょっと使っていただく、
体験を提供しようということでカーシェアリング使ってみたいという人やっぱりそれなりにいらっしゃるので、
買うまではちょっと行かないという意味でカーシェアからスタートして、
そういった機会をご提供することによって電気自動車をより親しみやすくというか、そういったことをちょっと考えてスタートしてます。」


創業されるときに仲間というのはどうやって集めたんですか。


「ちょうどタイミングよく会社を辞めるという、メンバーはいて、
いろいろ話をしてる中で一緒にやろうかということで、辞めることを一緒に誘ったわけではないんですけど、
ちょうどタイミングよく辞めるメンバーがいたのでじゃあこんなこと考えてるんだっていう話をしたら、じゃあ一緒にやろうということで
今創業メンバー3名ですけれども私含めて3人で創業しました。」


2019年創業で翌年コロナ禍になるので、結構大変だったんじゃないですか。

「そうですね。それは想定してなかったので、やっぱり車の利用は控えられたりとか、箱根とかやっぱり観光地なので、
カーシェアリングレンタカーの中で非常に高かったので、ニーズはあるだろうなと思ってたんですけどもそもそも人が来なくなってしまうという、
スタートはなかなか大変だったところがあるので、地元の人に使っていただこうということでマーケティングをちょっと切り替えて、
地元の方にマーケティングしていったっていう感じですね。」


電気自動車のカーシェアリングってのは海外ではどうなんでしょうか?
海外は結構それこそ電気自動車の普及が日本より少し進んでるのかなって思ったりもしたんですけど、


「そうですね、海外では電気自動車のカーシェアリングはありますし、日本よりも多分進んでいるかなと思いました。」


充電設備の問題っていうのもまだ課題としては結構あったりしますよね。
今後はやっぱり拠点を増やしたりとか、それこそどっかの自治体とコラボをしたりとかっていうのはもっとやっていきたいですか。


「今は小田原中心ですけれども、我々のシステムをご利用いただいてる方も全国で少しずつ増えてきておりますし、フランチャイズモデルみたいなところで、
我々のシステムとブランドを提供して全国で展開しているという事業もやってますので、少しずつ全国に広まってきているかなというふうには思ってます。」


自治体と力を合わせるというところでいいますと、REXEVは東京都が実施するゼロエミッション東京の実現に向けた技術開発支援事業で、大型補助金を採択されたということなんですけど、これはどんな事業なんでしょうか?


「まずゼロエミッションというところなんですけれども、
ゼロというのはゼロ、エミッションは排出を0にしていこうということで、
東京都がゼロエミッション東京戦略ということでできる限りゼロカーボンに持っていこう、
CO2を排出しないような社会にしていこうということで大きな目標戦略を掲げてまして、
それを東京都で実現するためにはいろんな施策を打っていかなきゃいけない、
具体策として、こちらの事業は、特に東京都のテック系とか脱炭素テックCO2を削減していこうというような技術開発を後押しするようなベンチャー企業の支援になっておりまして、
東京都で今年2社採択をされ、弊社その一社に選ばれておりまして、我々の構想としては電気自動車が普及したその先は蓄電池としての利用も可能になってきますので、当社のシステムと連携をした電気自動車すなわち充電設備とネットワークを組んでいてですね、
そこをクラウドから充電の制御をしたりとか、需給が逼迫しているような状況では充電をあえて止めに行くとか、
あるいは放電を建物にしていくですとか、そういうようなことをコントロールできるようにすると、
一つの蓄電池はそんなに大きくないですけど、それが何万台何百万台ってなってる非常に大きな蓄電池としてみなすことができる仮想発電所というふうにいいます。
バーチャルパワープラントというVPPというんですけれど、
こういったものを大規模に構築しようと、そういった技術を開発していこうということで、
それができると再生可能エネルギーが変動してしまうところの調整も電気自動車のバッテリーでやっていけるこういう事業を構築するという目的の事業になっています。」


ゼロエミッションも含め、エネルギー問題とか環境問題など
それこそ私達が解決しなければいけない課題ってのはたくさんありますよね。
渡部さんが思い描く未来の社会ってのはどういったものでしょうか?


「我々が電気自動車の普及を取り組んでいる大きな目的としては、再生可能エネルギーをたくさん社会に導入したいという思いもありまして、REXEVという会社はリニューアブルエナジー×EVの略なんですね。
なので電気自動車EVだけではなくて、再生可能エネルギーもしっかり増やしていこうそれをちゃんと使っていけるような社会にして、
先ほどのお話をさせていただいたように化石燃料だけに依存しない社会を日本産の再生可能できるだけたくさん作れるように、
それをちゃんと使えるように、そういうような社会を作れたらいいなというふうには考えています。」


2週にわたってお話を伺いました。

株式会社REXEV代表取締役社長の渡部健さんでした。ありがとうございました。
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