2022.07.19
アジアのPETOKOTOへ
ONE MORNING「 The Starters 」。
火曜日のこの時間は社会に風穴を開けようと取り組む若き起業家をお迎えして そのアイデアの根っこにあるものや未来へ向けたビジョンを伺います。
ゲストは先週に引き続き、ペットウェルネスカンパニー株式会社PETOKOTOの代表取締役社長、大久保泰介さんです。
大久保泰輔さんは、大学在学中にイギリスでサッカーをする傍ら、イギリスのユニクロのマーケティング業務を担当。2012年、グリー株式会社に入社、ITの可能性を通して、ペットライフを豊かにしたいと、2015年にPETOKOTOを企業されています。
先週は主な事業内容について伺いました。
素材とか製法にものすごくこだわったワンちゃん猫ちゃん用のペットフードを提供されてると。
ペットそれぞれの好みだったりとか、あとはペットのね体調に合わせてメニューを変えることができたりとか人間と同じ新鮮な素材を使ってるっていう話もありましたね。
今週は大久保さんのこれまでについて伺っていきます。まず伺いたいのは、ご出身はどちらですか。
「京都です。」
京都には何歳ぐらいまでいらっしゃったんですか?
「もう20年ぐらいすかね。」
そのうち大学はイギリス?
「大学は京都なんですよ。休学をしてイギリスに行きました。」
東京に来られてから結構経ちますか?。
「10年ぐらいですね。」
どういう家庭でしたか?
「男3兄弟だったので好きにやらせていただいてましたね。次男です。仲いいですね。」
今も何かそうですかはい、結構僕の周りだと男3兄弟は今仲いい友達は多いんですけど。
ご実家でもペットいたんですか?
「いや、一切いなくて、元々苦手だったんですよね。」
先ほどちょっとプロフィール紹介中で、サッカーの話もあったと思うんですけども、サッカーっていうのはどれぐらいやられてたんですか。
「もう子供の頃から大学生までやってましたね。ただ別に上手いわけじゃなかったんですけれども、たまたまイギリスでサッカーできるという機会をいただきまして、この8部チームのジュニアユースだったんで、そんなに上手くないんですけど、」
何か将来的にサッカーの道に行こうみたいなのはよぎらなかったのですか?
「もうそんなレベルじゃなかったです。」
でもそこまでずっと続けてると、ちょっと夢描いたりするのかなと思ったんですけど、
全くサッカーは切り離して、ビジネスは違うことなんかやろうかなって思ってたのですか?
「そうですね。」
大学を休学してイギリスでサッカーをしている間に、さらにイギリスでユニクロのマーケティング業務を担当、1人早く働かれるわけですね。
「就職活動を普通にしてまして、内定いただいてたんですけど、なんかまだ早いかなというとこでサッカーをしながら、ユニクロさんで業務委託で働かせていただきましたね。」
また日本の企業に海外で触れるっていうのも、日本で触れるというのはまたちょっと違うのかなと思ったんすけど、そこら辺の経験ってのは何か生きてますか?
「そうですね。やっぱり僕の柱として日本から海外のスタンダードを作りたいっていうのがあったので、それがユニクロでは感じましたね。」
イギリスは犬猫ってのはたくさんいるんですか。
「たくさんいましたね、やっぱり結構ペットフレンドリーというか、バスにも普通に乗ってきますし、僕は当時苦手だったので、横に大型犬が座ってきたときには、ちょっとびっくりしました。」
動物愛護っていう意味ではイギリスは先進国になるんですかね。
「どうなんでしょう、ただペットと人間が同じ生命として受けられてるっていう環境は感じました。」
日本もすごくやっぱペットの文化ってすごく多いし広い文化だと思うんですけど、
あの制限がかかってるところもすごく多いなというのは、ある意味マナーの意味でもっていうことで、決して悪いことじゃないと思うんですけど、
僕ちょうど先日、実は夏休みをいただいてニューヨークに行ったんですけど、
ニューヨークのMOMAという美術館すごい有名な近代美術館があるんすけど、
普通に犬を連れて中に入ってる人がいて、これは日本では見かけないなっていうのはちょっと感じたりもしたんですよね。
その辺は海外と日本の差はちょっとあるかもしれないですね。
イギリスから帰国されてグリーに入社されたということで、これはなぜグリーだったんですか?
「全くグリーは知らなかったんですけど、ちょうど社長が日本からGoogleを作るっていうのを言われていまして、ここしかないと思って働きました。」
そこでの意識を伺いたいんですけど、まだその気持ちがペットとか、そういったものをビジネスにしようっていうのはあんまりそこでよぎってないんですか?
「起業すらもよぎってないです。」
イギリスでユニクロと関わって、グリーというIT企業で関わって、何か気持ち的にはどういうモチベーションというか、ITの方に気持ちがいってるのですか?
「ITのことも疎かったんですよね、mixiがちょうど流行ってたんですけど全く使ってなかったので。」
結構そのネットとはちょっと遠いとこにいたということなんですね。
起業はどのタイミングでしようと思われたのですか?
「グリーに入ってから起業していく人もいれば、起業して戻ってくる人もいたりですね、本当に有名な企業に行く人もいたりしたので、一気に起業というのが身近に感じて投資家さんとかっていうのもすごい遠かったんですけど、近くなったっていうのがありますね。」
不思議なのが先ほどからワンちゃんが苦手だった、そんな大久保さんがなぜペットにまつわる会社を作る経緯になったんでしょうか?
「本当に安直な理由で、当時お付き合いしてた彼女がトイプードルを飼ってまして、
当時はその子の家に上がり込んだときも、怖くて帰ったぐらいなんですよね。徐々に慣れていって大好きなっていったっていうところですね。」
あまり接点がなかったからってのはあるかもしれないですね。
結果的にはペットにまつわる会社を作ることになるわけですよね。
「苦手だったんですけどやっぱり触れていくうちに大好きになってきまして、
この子にあった情報がネット上になかったり、殺傷問題っていう社会問題も増えたり、いろんな課題はあるなと思って起業を決断しましたね。」
そこでこのペットに対する意識というか
ペットにまつわる何か手助けがしたいというビジネスにこうマインドが変わっていくんですけども、
そこにプラスしてもしかするとそのグリーで触れたITという部分っていうのも加わってくるんですかね。
「インターネットの力で世界が変わるっていうのを実感したので、インターネットの力でまだデジタルが進んでない産業変えたいなと思いました。」
資料によりますと、最初の会社名が違ったというふうに聞いてるんですけど、最初の会社名はシロップでよろしいですか。
「そうです、シロップです。一緒に起業しようと思ってた仲間と毎夜、喫茶店で案を練ってまして、
ちょうどガムシロップが目に入って、シロップっていうロゴいいなみたいな感じでシロップにしました。」
なぜ変えたのでしょう。
「やっぱりPETOKOTOっていうサービスを提案しまして、お客様からもPETOKOTOの方が認知度が上がってきたので、
だったらもう会社名もPETOKOTOにしちゃおうと。」
サービス名が先だったんですね。
ペットにまつわるビジネスっていう中でペットフードに着目したのはなぜですか。
「市場の規模として一番大きいですし、あとやっぱり一番毎日食べる、健康を作るものだったので、そこの課題をすごく感じて、サービス開始しました。」
そしてそこからさらにペットにまつわることとどんどんこう展開が広くなっていくんですよね。
「メディアを通して、例えばペットの賃貸のサービスを連携させていただいたりいろいろしてますね。」
「賃貸サイトからちょっとなかなか検索しづらいとこがあるので、そこをあの便利にしていきたいなと思ってます。」
ちょっと大きい質問になってしまうかもしれないんですけど、ペットを巡る現在の日本の環境について感じることって何かございますか。
「やっぱり法律で物として定義されてますし、僕たちは家族となってると思うんですけど、まだそこのギャップが社会とかにあるのかなと思ってますので、そこを埋める貢献をしていきたいなと思ってますね。」
最近ではねLGBTQとか人種の壁をなくそうとか様々な人たちを受け入れる体制ができてる中で、
これあくまで人の話であって動物になるとっていう急にここに何か一つまだ壁をドンと感じることってたまにあるんですけど、
そういう意味ではもう多様性っていうと、動物も生き物であればこれは多様性としてみんなを一つの生物なんじゃないかっていう見方もできますからね。
「おっしゃる通りですね。僕はその家族という考えとしては好きな方も苦手な方もいらっしゃって、僕自身がそうだったので、どちらの気持ちもわかるからこそ、中立的な事業として社会に貢献していきたいなと思ってますね。」
ではそろそろお時間になりました、最後に、これからの夢について伺いたいんですが、教えてください。
「アジアナンバーワンを目指してまして、アジア中のペットと暮らす方々、あと犬猫ペット全てに寄り添えるような会社になっていきたいなと思ってます。」
そういう意味では日本国内でも事業展開どんどんされてますけども、ちょっとこれを世界にどんどん広げていって、世界のPETOKOTOを目指すということでよろしいですか。
「はい。」
株式会社PETOKOTOの大久保泰介さんでした。ありがとうございました。