三協フロンテア presents The Starters(ザ スターターズ)

パーソナリティ ユージ・吉田明世20代~30代の若手起業家をゲストに迎え、
彼らがどんな発想や未来への展望を持ってブレイクスルーを起こそうとしているのかお話を伺います。
高い意識とモチベーションで社会に風穴を開けようと取り組む彼らの話が、
「あなたも、世の中を変えられる!」という、
朝、仕事へ向かうビジネスパーソンのやる気のカンフル剤になることを目指してゆきます。

Guest ゲスト

2023.03.14

2025年までに世界50都市50カ国で展開したい

ecbo株式会社
代表取締役 社長
工藤慎一さん
「荷物を預けたい人」と「荷物を預かるスペースを提供する店舗」をつなぐサービス



ONE MORNING「 The Starters 」。
火曜日のこの時間は社会に風穴を開けようと取り組む若き起業家をお迎えして
そのアイデアの根っこにあるものや未来へ向けたビジョンを伺います。

今週のゲストは先週に引き続き、
ecbo株式会社 代表取締役社長の工藤慎一さんです。
おはようございます!

工藤慎一さんはマカオ出身の32歳。大学を卒業後、Uber Japanの立ち上げを経て、2015年にecbo株式会社を設立、2017年から荷物預かりサービス「ecbo cloak」、2019年からはAmazon Japanと提携し、宅配物受け取りサービス「ecbo pickup」を運営されています。

今週は創業にまつわることを伺いたいと思います。
工藤さんはマカオご出身ということですが、ルーツは中国にあるんですか。

「はい。自分の父が香港の出身で母が上海系でどっちも中華系ですね。両親とも経営者をやっています。中国だと、当時アメリカ大企業っていうかそういったものががあまりないっていうのはあるんですけど、本当に入社するっていうよりかは町の商店でも自分で商売やる人って圧倒的に多いんですよね。なので自分の親戚もほとんどがもう経営をやっていて、話を聞くと自分の祖父母も経営者だったというふうにも言われてます。

工藤さんご自身が日本にいらっしゃったのはいつごろなんですか?

「自分が日本に来たのは7歳頃ですね。小学校一年生が半分が終わった頃に日本に来ました。」

当時の日本の印象とかって覚えていますか?

「もうインフラのその整備が本当にすごくて、中国って空気汚いイメージあるんじゃないですか。そこと比べたら日本の空気とか食事とかも全てすごくて、当時それで感動しましたね。」

7歳というと、言葉などはどうでしたか?

「もう言葉は全く話せなくて、公立の小学校に行ったんですけど、もう当時の先生だったりとか、あとクラスメートがすごく気さくで教えてもらって、半年経ってやっと日常会話でできる程度にはなりました。」

子供の頃にビジネスの原体験をされたというふうに伺ったのですが、
これはどのようなことなんですか?

「小学校3年生の頃に当時自分がすごく熱中していたそのカードゲーム、遊戯王カードというのがあるんですけれども、うちはあまりお小遣いとかではなくて、何か理由がないともらえないみたいな、そんな感じだったんですよね。なのでいろいろ考えていたら、日本だと1枚10円のカードが結構中国に夏休みで帰るときに、向こうのカードショップだと1枚100円で売られていたんですよね。10倍だそうこれ見つけて、もしかしたらちょっとお小遣い稼ぎできるかもしれないっていうふうに思いまして、父に1万円をくれというふうにお願いをして、はい。1万円分日本でカードを買って、それを中国に帰るときに全部売って、その時売り上げが14万で、融資みたいな形なので父にも1万円返して、これが経験になって徐々にビジネスに対してすごく面白いなというので少しそこを大きくしていったっていうのがありますね。」

2015年にecboを創業され、2017年から荷物預かりサービス、ecbo cloakを開始されました。荷物預かりサービスに目をつけたきっかけというのは何かあったのでしょうか?

「一つはUberで得た経験ですね。Uberっていうのはいわゆるその交通の移動をテクノロジーの力を使って解決していくかっていうところがありまして、これは大きく見ると物流にも繋がるんですよね。なので当時思っていたのは人を移動させるだけではなく、いわゆる物の流通の最適化にテクノロジーを転用したら何ができるんだろうというふうに考えた結果、荷物預かりのサービスについてアイディアを考えていったというそんな流れです。」

これを広めるというのが相当大変なんじゃないかなと思ったのですが、
その辺で何か苦労したところはなんですか?

「荷物の一時預かりサービスって全く新しいものだったので、店舗さんのどこに行ってもいや、なんだこりゃと、もう全てが心配だったみたいな、お前は誰だみたいな。最初はもうそれしかなくて、ただそのいくらメリットをこう説明してもちょっと心配っていうかまだ誰も使ったことないっていう。なのでもうその時はもう何でしょう、情熱しかないっていうか、もうこんなに素晴らしいことができるってもう、もうその時は勢いしかなかったですね。

 そこから徐々に認知され信用が積み重なって、JRさんとか郵便局さんにもご導入されてやっと少しずつですけどスタンダードに近づいてきている形にはなってきています。」

ecboの代表として大事にしていることは何ですか?

「細かい改善の繰り返しですね。お客様にとって質の良いサービス、例えば駅に近い店舗の開拓であったりとか、お客様に安価に届くようなそういったマーケティングのチャネルの開発であったり、あとはアプリですね。1秒でも早く預けたい店舗が見つかるようなそういったUIデザインのその改善ですね。それを毎日細かくやっているという形です。」

最後になりますが、これからの夢を教えてください。

2週にわたってecbo株式会社 代表取締役社長の工藤慎一さんをお迎えしました。
ありがとうございました!



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