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2016.10.29 Sat

国産ギターをアピールする。戸谷達明

日本で創られているギター&ベースの広報・普及活動を行うGEN(GAKKI ENGINE OF NIPPON 楽器エンジンオブニッポン)。参加ギターブランドのひとつ、dragonflyの戸谷達明さんに話を伺いました。

小宮山雄飛さんのリポートです!




■世界でトップのクオリティを持っている。



戸谷達明さん
「GENは、エレキギターとエレキベースの国産メーカーが、自分たちの製品をアピールしていこうと集まった団体です。まだ集合体のようなものですが。中心になっている経営者陣は、50歳前後の世代。

日本では、ギブソン、フェンダー、リッケンバッカーといったウルトラ・スーパー・ブランドが1950年代から君臨し、今に至るまでトップブランドです。ロックの歴史と共にエレキギターのメーカーが大きくなる中、日本でも早くからエレキギター作りを始めています。当初はアメリカ製品のマネから始まり、特有の細やかな物作りをやって来たんですけど、アメリカの影響を受け過ぎています。そこから脱却し新たな物作りをしたくて、この何十年間はみんな模索していました。

国産メーカーは世界でもトップのクオリティを持っているのに、なかなか主張できていません。個々のブランドは活動していたんですが……小さい会社が、槍どころか爪楊枝を持って走り回ってるくらいのこと。なかなか壁に穴が空かないんですよ!」

〈参加ブランド〉
戸谷達明さんのdragonflyのほか、布袋寅泰さんのギターで有名なZODIACWORKS、神戸のTB Guitarworks、世界的なギター・ビルダー杉本眞さんのSugi、多くの日本のギタリストが愛用するSago、東京の下町でギターを作り続けるFreedom Custom Guitar Research、こだわりのカスタムから廉価版まで幅広いラインナップDeviser(BACCHUS Guitarsなど)、楽器メーカー最大手のYAMAHA……ほか計23社のブランドが参加。
http://www.genippon.com/company.html


■日本のギター業界が、提言。



海外のメーカーから、OEMでエレキギターとエレキベースを作っているうちに、技術力が上がったそうです。

戸谷達明さん
「ギブソンやフェンダーなどのアメリカのメーカーは、1970年代から90年代初頭までの悩みの時期を経て原点回帰。1950年代に発明された名器を今も作り続けていますが、日本の業界自体が、古き良きアメリカを見直してくれとずっと提言していました。日本人の方が、徹底的にディテールにこだわる気質があるんです」



GENでは、国内最大の楽器イベント『楽器フェア』でスタンプラリーを開催。参加メーカー23社のブースを回ると、スタンプの数によってエフェクターなどの景品が用意がもらえます(一部抽選)。

2016楽器フェア
2016年11月4日(金)、5日(土)、6日(日)
東京ビッグサイト西1・2ホール
http://musicfair.jp/2016/


■若いみなさんに触れてもらいたい。



GAKKI ENGINE OF NIPPONが考えている、これからのワクワク、教えてください!

戸谷達明さん
「今からギターを弾いてバンドをやっていくぞ、という若いみなさんに触れてもらい、世界中、日本中の広いフィールドへ行きたいと思ってもらえる武器になれたら。そのギターがあったからこんな新しい音楽ができたよ、と言ってくれたらうれしい」

GAKKI ENGINE OF NIPPON(楽器エンジンオブニッポン)
http://www.genippon.com/


〈本日のオンエア曲〉
Star Guitar / The Chemical Brothers
BATTLE WITHOUT HONOR OR HUMANITY (SAMURAI MIX) / 布袋寅泰