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2017.07.07 Fri

面白い物がいつもあるクラウドファンディング。Makuake

今回は、サイバーエージェント・クラウドファンディングが運営するMakuake(マクアケ)をご紹介します!

小宮山雄飛さんのリポートです!




■支援していただいた方に、物やサービスでお返しする。



クラウドファンディングという言葉自体はかなり広まってますが、Makuakeはおもに購入型のクラウドファンディング、というものなんだそうですね。

Makuake チーフ・キュレーター 森恵さん
「クラウドファンディングはインターネット上でできる資金調達の仕組みです。『こういう物を作りたい』『こういう店を出したい』をMakuakeに出していただいて、それを見て共感した方や『その商品を欲しいね』と思った方にお金で支援していただきます。支援していただいた方に、物やサービスでお返しするのが、購入型のクラウドファンディングです」

成功例や変わった物などはありますか?

森恵さん
「去年ヒットしたアニメ映画『この世界の片隅に』です。映画の構想だけで四年ほどかかっているんですが、制作のための億単位の予算のうち、最初にお金のかかるパイロット版(試験版)フィルムの制作費として3,000万円集まりました」

Makuakeのキュレーターさんが教えてくれるそうですね。

森恵さん
「必ず一人担当のキュレーターが付いて、一緒に相談して決めていきます。実現可能性のところは見せていただいて審査しています」


■リアルな店舗との繋がりがあります。



クラウドファンディングの成功テクニックは?

森恵さん
「ジャンルや物によって異なりますが、その商品を使うターゲットを明確にして、その人たちが機能や利用シーンをイメージできるよう具体的に提案していけると良いですね」

多いジャンルは?

森恵さん
「特に多いのは、物や飲食店ですね。うちは、お酒好きのユーザーさんがなぜか多くて、日本酒などのお酒のプロジェクトは売りやすかったり。映画のコンテンツ系もあります」

その他にサービスはありますか?

森恵さん
「リアルな店舗との繋がりです。新宿・伊勢丹に常設の展示スペースがあり、クラウドファンディングの期間中に展示できます。スピーカーや腕時計など、欲しいけれど実際に見てみないと決められない方は確かめて購入できます。実施している方にとっては実績になるので、伊勢丹での展示がきっかけで、他のリアルな店舗での一般販売が決まることも。また、銀座・東急プラザにもショップがあります。期間中の物の展示と、終了した物の販売をしています。営業をかけるのは大変ですが、Makuakeでやっていたこと自体が営業になります」

Makuakeの人気の理由は何でしょうか?

森恵さん
「面白いプロジェクトがいっぱいあることですね。『Makuakeには、面白い物がいつも載ってるよね』とよく言われます。また、ダイヤの原石というか、まだ光っていないけれどポテンシャルがある物をいかに光らせるかが大事ですね」


■ポテンシャルを持つ商品が、ヒーローになれれば。



これからのワクワク、教えてください!

森恵さん
「Makuakeを『当たり前化』したいです。新しい商品を見つけたりおいしいお店へ行きたい時、いったんMakuakeで調べてもらえるような、日常のサービスへ近づきたいです。ユーザーや消費者にとっては、本当に面白いと思える物を簡単に探せる。物づくりや店舗をやられている実行者さんにとっては、今まで自力で作って販路の営業をかけていた物を、一般販売まで一気通貫してできる。ポテンシャルを持つ商品が、ヒーローになれれば」


Makuake
www.makuake.com/


〈本日のオンエア曲〉
映画の中へ / ホフディラン
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