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2017.12.01 Fri

古い銘木倉庫を改築したコンプレックス・スペース。新木場・CASICA

江東区・新木場にできた新しいコンプレックススペース「CASICA」をご紹介します。株式会社タノシナル 福島ツトムさん、株式会社CIRCUS 鈴木善雄さんに、小宮山雄飛さんが話を伺いました。



化学反応が起きる場所です。







江東区・新木場にできた「CASICA」(=可視化)。おしゃれだけど、古い倉庫のような建物です。

小宮山雄飛「ここは、元々は何だったところですか?」

株式会社タノシナル 福島ツトム「新木場は木材が集まる街。ここは元々、古くからある銘木倉庫です。改築して、新しいコンプレックススペース『CASICA』を作りました」

小宮山「『コンプレックス・スペース』という言葉は、どういう意味なのですか?」

福島「『コンプレックス』は『複合的な』『重なり合う』という意味。いろんな物が影響し合って化学反応が起きる場所です。一階はカフェ、家具や雑貨を販売するインテリアショップ、ギャラリー。奥には木工所もあります。二階は撮影スタジオ、レコーディング・スタジオ、オフィスがあります」






小宮山「新木場なので、倉庫の中で木やアンティークな感じを活かしたスペースなんです」

田中みな実「元が倉庫のような場所だと殺風景になりがちだけど、木があるだけで温もりを感じそう!」

小宮山「面白いのは、建物全部を『タノシナル』が運営しているところ。こういう施設では、カフェやインテリアショップの運営が別会社だったりするのに。できるかどうかわからないけれど、いろいろ集めてやっちゃおうよ……みたいな!」



好きだという感覚だけで物を選んでもらうことを意識。





インテリアデザインを担当したのは、株式会社CIRCUS。

株式会社CIRCUS 鈴木善雄「CIRCUSはインテリアデザインを行う会社です。プロダクトの開発、商業施設のディレクションも行っています。CASICAでは、内装設計、古い家具の買い付けや新しい家具のセレクトを担当しています」

小宮山「店内には、ディズニーランドで見るような昔の旅行鞄もありますね」

鈴木「旧陸軍の軍人さんに支給されたトランクで、すべて日本製です。明治・大正時代の、海外の影響を強く受けていた時期の物を現代に持ってくると、欧米的な物に見えてきたりします」



小宮山「北海道で売ってるクマの彫り物もある! これはどういったコンセプトで?(笑)」

鈴木「個人的に好きだからです(笑) 家では子どもがまたがったり、ドアストッパーとしても使っています。家具コーナーでは、大きなタンスや小引き出し、乳白色ガラスでできた昔の照明などを売っています。照明は競りで購入した物と、下町で今も照明を作っている会社の物、両方です」



小宮山「全体的には、どういうコンセプトで物を集めたのでしょうか?」

鈴木「セレクトショップでは、たいがい綺麗に分けられて物が並んでいますが、ここでは『新しい物・古い物』、『高い物・安い物』……それらを一回取っ払って、物と出会い、物と目が合うことを大事にしてほしいんです。単純に自分が好きだという感覚だけで物を選んでもらうことを意識して、レイアウトしています」




小宮山「ネットだと目的に合った物を探すことが多いけれど、『CASICA』ではいろんな物が混在していて、なんか気になって買っちゃう」

田中「行って見てみたら、欲しくなったり。こういう場所はワクワクしますよね」

小宮山「かっこいい昔の鞄の横に、鮭をくわえた木彫りのクマがたくさんいたりね」

田中「ここに置いてあったら木彫りのクマもおしゃれに見えるから、うっかり買っちゃいそう!(笑)」

小宮山「うっかり買っていいんですよ!(笑) 思わぬ出会いがありますよ!」



『タノシナル』のオフィスもあります。







福島「二階はスタジオです。キッチンスタジオと撮影用のスタジオがあります」

小宮山「ここで料理のイベントをやりたい!」

福島「レコーディング・スタジオもあります。インディーズの若手ミュージシャンは、ちゃんとした録音ができるスタジオがないそうなので、なるべく安価に貸します。うちでは映像の制作を行っているので、社員が使うこともあります。『タノシナル』のオフィスもあります」

小宮山「まさにコンプレックス!」




田中「キッチンスタジオとレコーディング・スタジオがある……雄飛さんが娯楽でやってるところじゃないですよね?(笑)」

小宮山「僕が一番ほしかったスペースです! 住もうかな、ここに(笑) 『CASICA』には『タノシナル』のオフィスも入ってるので、社員自身が刺激を受けたり、レコーディングに来たミュージシャンが刺激を受けたり……」

田中「自然と交流ができる施設なんですね!」



お客様の自由な形で使っていただきたいです。





これからのワクワク、教えてください!

福島「『CASICA』全館を使いたいというお話をたくさんいただいています。来年2月には、有名アーティストを呼んだ大掛かりなウェディング・フェスが開催されます。お客様の自由な形で使っていただきたいです」


田中「写真映えしそうだし、外光もしっかり入るから、写真スタジオにも向いてると思う」

小宮山「ライブハウスだとライブだけ、キッチンスタジオならキッチンだけだったりするけど、ここなら飲食もあるから複合的なパーティーもできる!」



放送でご紹介できなかったお話





小宮山「『タノシナル』という会社は、どんなことをしているんですか?」

福島「映像制作、イベント運営、インターネットのコンテンツ発信などを行っています。『CASICA』のようなリアルスペースの運営は初です」

小宮山「そのスペースに、自社そのものを持って来ちゃったわけですね」

福島「リアルの店舗で受けた刺激を、次の映像制作やイベントに活かせればと思っています」



CASICA
136-0082 東京都江東区新木場 1-4-6
03-6457-0826(ショップ/代表) 03-6457-0827(カフェ)
[OPEN] 11:00-19:00
新木場駅徒歩3分
casica.tokyo/


〈本日のオンエア曲〉
You Come Over, You Go / Co-Pilgrim
Winter Wonderland [Christian Prommer Remix] / Shirley Horn


〈次回、12/8(金)17時からの放送は?〉


オリオン電機の新しい液晶テレビ「極音」をご紹介します。とにかく音にこだわった設計で、いい映像を見るためにはいい音が必要だと言うコンセプトの新製品です。お楽しみに!