ニッポンの未来を元気にする「農業応援プログラム」 あぐりずむ WEEKEND

収穫の様子
稲刈りの様子
農作業の様子

On air Report

今日は、宮崎県高鍋町のキャベツ生産者さんをピックアップ!
大脇龍介さんにお話を伺いました。

約40年前からキャベツ栽培を始めた高鍋町。宮崎県一を誇るキャベツの産地です。
海岸沿いの温暖で日当たりの良い、水はけの良い土地柄がキャベツ栽培にマッチしていたことに加え、畜産の町であることから、町内産の牛ふんで作った堆肥も活用して栽培を行っていましたが、2010年に口蹄疫が流行。その影響で牛糞の堆肥が使えなくなってしまいました。
有機肥料によって、肉厚で甘みの強いキャベツができていたため、これからどうすればいいのか・・・と困惑した生産者の皆さんでしたが、ピンチをチャンスに変える「ある動き」に出ます。
緑肥として「ひまわり」を栽培することを始めたのです。

繊維物の有機物として土を元気にする効果がある、ヒマワリの緑肥を用いてのキャベツ栽培は、結果として、牛ふんの堆肥を使っていたときよりも甘みの強いものを生産することにつながりました!
高鍋町のキャベツ畑に咲くひまわりの花・・・今は約80ヘクタールに広がり、約1100万本が咲く日本一のひまわり畑になっています。

そんなひまわり畑で作られる高鍋町のキャベツは「ひまわりキャベツ」としてブランド化。
非常に甘みのある美味しいキャベツとして、町の新たな特産になっています。
「ひまわりキャベツ」をつかった「ロールキャベツ丼」や「ロールキャベツケーキ」といった加工品も出てきているとのことです。

口蹄疫で元気をなくした町を明るくしたい一心で取り組まれたひまわり畑作り。
広大なひまわり畑は観光名所となり、「ひまわりキャベツ」という新たなブランドも誕生しました。
地域の思い、大地、そしてひまわりのうまみが詰まった「ひまわりキャベツ」、目にされた際は是非、食べてみてくださいね!