語り手:乳酸菌

トンネルを抜けるとそこはおなかの中だった…。 乳酸菌は今日も人と生きている。 ボクらは乳酸菌。古くからこの星に住み、 人間や動物の体に宿り、日々活動しています。 そんな乳酸菌たちが宿主と一緒に喜んだり、悲しんだり。 時には励ましたり…おなかの中から 語りかけるストーリィをお楽しみください。

メッセージ

番組ではメッセージを募集しています!番組の感想や乳酸菌くん(語り手)へのメッセージをお寄せください。

2019年04月21日(日)

あさりに感謝

ボクの宿主は晴人くん。
好奇心旺盛な6歳です。


今、夢中になってやっているのは…。

はると:「あッ!」
    「パパぁ〜!みつけたよーーーー!」

潮・干・狩・り!

熊手で砂を掘り返して、やっと、見つけたね〜。


パパ:「おぉ、あさりの大漁だな!」

家に帰って、さっそく砂抜きです!

はると:「砂抜き?」

ママ:「そ、海と同じぐらいの塩水にひと晩つけて、
あさりの中にある砂を吐かせないと、食べた時にジャリジャリすることがあるからね!」

はると:「なぁ〜んだ。じゃあ、今日は食べれないんだぁ〜」

はるとくんは、あさりのバター焼きが大好き!ひと晩の辛抱だね。

ところが…。
はるとくん、今度は砂抜きに夢中。
ずっと、あさりが動く様子を眺めています。
すると…。


はると:「ママ、あさりって、生きてるんだね。
ボク…、このあさりは、食べられないなぁ〜」

あは!はるとくん、愛着がわいちゃったんだね。

でも、人間はみんな命をいただいて生きているんだよ。
だから、食事は「いただきます!」と言ってから。
心からの感謝の気持ちが大切なんだ!

ボクら乳酸菌も、みんなと一緒に生きているよ。
おなかの中で、感謝しているからね。

じゃあ、また、日曜のお昼に!