ボクの宿主は55歳のトオルさんです。
奥さんと二人で、生まれ育った家のお片付け中。
トオルさん「オレは庭の草刈りするから、台所、頼むな」
今は誰も住んでいない、古い一軒家。
トオルさんは、リフォームするか、新築にするか、いっそ畳んでしまうか、決められずにいるんだよね。
柱の傷。
かくれて遊んだ縁側。
この家には、思い出がいっぱい!
でも…。
トオルさん「リフォームしても、新築の住みやすさにはかなわないよなぁ〜」
考えは、いつまでたっても堂々巡り…。
ほら、ぼーっとしてないで、奥さんが台所から呼んでるよ!
奥さん「ねぇ、これ見て。割れたところをキレイに直してあるの」
奥さんの手に握られていたのは、トオルさんが子供の頃に使っていた、お茶碗。
あは! つなぎ目を、漆と金で繕ってあるみたい。
奥さん「もう誰も使ってないのに、お義母さんたちには宝物だったんだね」
割れたお茶碗のつなぎ目から持ち主の思いが伝わってくるなんて、古いものには、新しいものとは違う魅力があるね〜。
トオルさん「丁寧に直せば、この家も味が出るだろうなぁ〜」
あれ? 少しは考えがまとまってきたかな?
ボクら乳酸菌の思いは、古くから引き継がれているんだ!
調子いいおなかが、その証拠だよ!
じゃあ、また、日曜のお昼に!