語り手:乳酸菌

トンネルを抜けるとそこはおなかの中だった…。 乳酸菌は今日も人と生きている。 ボクらは乳酸菌。古くからこの星に住み、 人間や動物の体に宿り、日々活動しています。 そんな乳酸菌たちが宿主と一緒に喜んだり、悲しんだり。 時には励ましたり…おなかの中から 語りかけるストーリィをお楽しみください。

メッセージ

番組ではメッセージを募集しています!番組の感想や乳酸菌くん(語り手)へのメッセージをお寄せください。

2022年09月11日(日)

ほうれんそうのおひたし

ボクの宿主は44歳の健三さんです。

会社近くの居酒屋。
同僚の静香さんにグチり中です。

健三さん「“ほうれんそう”なんてビジネスの基本なのにさぁ」

仕事でトラブル発生。
部下が相談してくれず、おおごとになっちゃったみたい。

静香さん「報告、連絡、相談で“ほうれんそう”かぁ〜。
昔は先輩から叩き込まれたけどね〜」

健三さん「な、そうだろぉ〜。でも最近の若いのは、相談してくれないんだよ〜。
すみませーん、ビール、もう1本!」

あぁ、グチが止まらない…。

静香さん「でもさぁ、それって部下のせいだけじゃないかもよ」

冷静な静香さん。

静香さん「部下の心得が“ほうれんそう”なら、上司の心得は“おひたし”なんだって!」

健三さん「“おひたし”?」

静香さん「そう。“怒らない”“否定しない”“助ける”“指示する”の頭文字で“お・ひ・た・し”。
こういう上司じゃないと、最近の子は相談する気にならないんじゃないかなぁ〜」

へー、そんな言葉が存在するんだぁ〜。

健三さん「確かに、指示があいまいで混乱させちゃったかもなぁ〜。
“ほうれんそうのおひたし”かぁ」

あは! さっそく反省している健三さん。

これからは“ほうれんそうのおひたし”で、部下とのコミュニケーション、とってみよう!

健三さん「すみませーん、ほうれんそうのおひたし、ひとつ追加で!」

おなかのことなら、ボクら乳酸菌に相談してね。
良い菌の仲間と協力して、みんなの元気を応援しているよ。

じゃあ、また日曜のお昼に!