語り手:乳酸菌

トンネルを抜けるとそこはおなかの中だった…。 乳酸菌は今日も人と生きている。 ボクらは乳酸菌。古くからこの星に住み、 人間や動物の体に宿り、日々活動しています。 そんな乳酸菌たちが宿主と一緒に喜んだり、悲しんだり。 時には励ましたり…おなかの中から 語りかけるストーリィをお楽しみください。

メッセージ

番組ではメッセージを募集しています!番組の感想や乳酸菌くん(語り手)へのメッセージをお寄せください。

2022年11月20日(日)

夫婦交代

ボクの宿主は65歳のミエコさんです。

夫のマサヤさんは、庭の植木のお手入れ中。

穏やかな午後のひと時。
こんな時、ミエコさんは、マサヤさんと結婚して本当に良かったって思うんだよね〜。

ミエコさん「ねぇ、マサヤさん」

マサヤさん「ん?」

ミエコさん「マサヤさんは、生まれ変わってもわたしを妻に選ぶ?」

え?! なんで急に、そんな質問?
でも、なんて答えるのか気になるね〜。

マサヤさん「んーん、1回とばしがいいかな〜」

ミエコさん「え? それって、次は違う人を妻に選ぶってこと?」

くすん、ちょっと、がっかりだね〜。

すると…。

マサヤさん「いや〜、次の人生はさ〜、夫婦を交代してみたいんだよね。
ミエちゃんが夫で、ボクが妻になる。
そうすれば、ミエちゃんが不機嫌な時の対処法がわかると思ってさ」

あは! ミエコさん、痛いところ突かれたね〜。
でも、つまり、次もミエコさんと結婚したいってことだよね。

ミエコさん「うん、まぁ、許してやるかぁ〜。
その代わり、私が夫になったら、妻のこと、溺愛してやるんだから」

うふ。ごちそうさまだね。

ボクら乳酸菌は、不機嫌なおなかを整えて、ご機嫌にしているよ。
いつも、コミュニケーションを大切にしているんだ。

じゃあ、また、日曜のお昼に!