語り手:乳酸菌

トンネルを抜けるとそこはおなかの中だった…。 乳酸菌は今日も人と生きている。 ボクらは乳酸菌。古くからこの星に住み、 人間や動物の体に宿り、日々活動しています。 そんな乳酸菌たちが宿主と一緒に喜んだり、悲しんだり。 時には励ましたり…おなかの中から 語りかけるストーリィをお楽しみください。

メッセージ

番組ではメッセージを募集しています!番組の感想や乳酸菌くん(語り手)へのメッセージをお寄せください。

2023年08月20日(日)

兄弟の洗礼

ボクの宿主は小学1年生、ひとりっ子の亮くんです。

今日は、はじめて一人で、いとこのおうちにお泊まりです。

お兄ちゃん「お、亮、久しぶりじゃぁ〜ん」

いとこは、男三兄弟。
はじめは人見知りしていた亮くんも…。

お兄ちゃん「お〜い、キャッチボールするぞー」

夕方には、すっかり仲良しに。

亮くん「兄弟っていいなぁ〜」

思わずつぶやく亮くんです。

おばちゃん「さぁ、みんなぁ〜、ご飯だよ〜」

夕飯は、亮くんの大好物の唐揚げ。ところが…。

男3兄弟「いっただきまーす!」

亮くん「い、いただきまーす」

突然、競うように食べ始めるお兄ちゃんたち。
あれれ〜、山盛りの唐揚げが、みるみるなくなっていくぅ。

おばちゃん「ホラ、亮くんも、遠慮してると食べられないよ」

おばちゃんはそう言うけれど、おかずの奪い合いなんて、初めて。
圧倒されちゃうよね〜。

お兄ちゃん「亮、兄弟は、こうやって競い合うことで、たくましく成長するんだぞ。
兄弟がほしいなら、こういう経験もしておかないと」

あは! 亮くん、どうする?

亮くん「ふーん、じゃぁ、おばちゃん、ボクも唐揚げ、おかわり!」

お、やる気になったね〜。
この様子だと、家に帰ったら「ボク、おにいちゃんになりたい!」って言うんじゃない?

ボクら乳酸菌も、おなかの環境を整えるために、いろんな菌と競い合っているよ。
夏バテ知らずの体をキープできるようにね。

じゃあ、また、日曜のお昼に!