語り手:乳酸菌

トンネルを抜けるとそこはおなかの中だった…。 乳酸菌は今日も人と生きている。 ボクらは乳酸菌。古くからこの星に住み、 人間や動物の体に宿り、日々活動しています。 そんな乳酸菌たちが宿主と一緒に喜んだり、悲しんだり。 時には励ましたり…おなかの中から 語りかけるストーリィをお楽しみください。

メッセージ

番組ではメッセージを募集しています!番組の感想や乳酸菌くん(語り手)へのメッセージをお寄せください。

2024年01月21日(日)

ケンカするほど仲がいい

ボクの宿主は小学2年生のレンくんです。

2つ上のお兄ちゃんとは、いつもゲーム機をめぐってケンカばっかり。

お兄ちゃん「ダメダメ。いいとこなんだから、もうちょっと」

兄弟で順番に使うように約束しているけれど、お兄ちゃんは時々、ズルするんだよね。

はぁ〜、弟って辛いなぁ〜。

ところが、ある日のこと。

ママさん「二人とも悪いんだけど、大根と長ネギ、買ってきてくれないかなぁ〜。
ひとり1個ずつ、好きなお菓子買ってもいいから、ね」

ママにそう言われて、お兄ちゃんと近所のスーパーへ。

さっそく、お菓子コーナーの棚を、隅から隅までじっくり見回すレンくん。

すると、かわいいキャラクターがおまけについたお菓子を発見!

お兄ちゃん「あれ? 昆虫とか恐竜じゃないんだ?」

あ、おにいちゃん、やっぱそう思う?
このキャラ、クラスでも女の子に人気だもんね。

お兄ちゃん「でも、いいんじゃない?
好きなものは人それぞれなんだから。
なんか言われたら、お兄ちゃんが守ってやるよ」

そう言って、そのお菓子をカゴの中へ。

あは! いつもはケンカばっかりなのに、やっぱり、お兄ちゃん。頼もしいな。

ケンカするほど仲がいいってことだよね。

ボクら乳酸菌は、悪い菌とはケンカするけど、良い菌とは仲良しこよし。
協力して、みんなの健康を守っているんだ。

じゃあ、また、日曜のお昼に。