2017/06/23 O.A

蒸し暑い梅雨どき・・・体調管理が大変ですよね。
ストレスをためないようにして、できるだけ睡眠をとって、そして何よりきちんと食べること!
食欲が落ちてしまいがちな今、これならつるっと、いけるかも。実は私も大好きです!
今日のコードは「蕎麦」。

■今週のChordは“蕎麦”

Bewitched / Tony Benett & Lady GaGa

お蕎麦好きを自認している私ではありますが、「蕎麦」をコードにするのはちょっと緊張します。
なぜなら、世の中には筋金入りのお蕎麦通がたくさん、いらっしゃいますからね!
私はほんとうにいたって“普通”、ただのお蕎麦好き。
なので、気になっていたことを調べつつ、お蕎麦と私の個人的な関係についてお話していきますね。

調布には有名な深大寺そばがあります。
お店としては1861年から64年の文久年間に農業のかたわら始めた嶋田屋さんが元祖、といわれていますが・・・
深大寺そばが有名になったのは、元禄年間に深大寺の住職が、総本山の上野寛永寺の親王に献上したところ気に入られて有名になります。徳川家光が、鷹狩りの際に深大寺に立ち寄って蕎麦を食べて喜んだ・・・という逸話も残っています。

大人になってから、あらためてお蕎麦のおいしさに目覚めるきっかけになったのは、お蕎麦屋さんの名店に連れていってもらったりしたことかな。ちなみに、江戸時代の中期ごろはお蕎麦屋さんの一大発展期。
やがて、江戸っ子と蕎麦は切っても切れないもの、になっていきます。
経済が安定してきた江戸の後期頃は、“江戸四大名物食”として、蕎麦のほかにすし、天ぷら、うなぎのお店が次々と生まれて外食文化が栄えたそうです。最大で江戸には3800店もの蕎麦屋さんがあったとか。
江戸の名店は江戸発祥の「藪」系、信州発祥の「更級」系、大阪発祥の「砂場」系の3系譜と言われています。

「藪」系といえば「かんだやぶそば」。つゆが辛めで、つゆにどっぷりつけずにちょこっとだけつけてすするのが江戸っ子の流儀ですよね。更科系はそばが白くて汁は甘め、砂場系も細くて白い麺でつゆは甘めです。
大人になってから行くのを楽しみにしているのは信州のお蕎麦。長野県は、昼夜の寒暖差が大きくて水はけのよい畑があってそばの栽培に適した場所。種類も豊富な蕎麦どころです。
長野県中心地の「戸隠そば」、松本地域の「安曇野そば」、諏訪地域の「寒晒しそば」蓼科方面のおそば屋さんにも行きますね。
信州蕎麦には「水そば」という食べ方もあります。アルプスの清流に、おそばをつけて食べるんです!
そば本来のおいしさをじっくり味わいつつ、味噌や塩をつけても。

ちなみに、お蕎麦は種をまいてから収穫するその時期によって、「夏そば」と「秋そば」とがあります。
夏そばは一般的に4月から6月に種をまいて6月中旬から8月中旬に収穫するもの。収穫したてのそばがいわゆる「新そば」です。それぞれ「夏新(なつしん)」「秋新(あきしん)」と呼びます。
一般的には「秋そば」のほうがおいしい、といわれていますが、「夏そば」の名品といえば北海道産のおそばだそうです。
夏はせいろでつるっ!といきたいものですね。

Starving feat.Zedd / Heilee Steinfeld

「ソバ」を作物として最初に栽培されたのは、中国南西部、三江(さんこう)地域という説が濃厚です。
そこから韓国、日本など東アジアはもとより、ロシアや東欧、アメリカ、ヨーロッパへ伝わりました。
ソバはやせた土地でも育つといわれていて、かなり広範囲にわたって栽培されているんですよね。日本のお蕎麦のような食べ方をするのは中国やブータンなど。そのほかのソバ料理も多彩です。

そば粉でできたフランス料理といえば「ガレット」。
クレープと違って片面だけを焼いて、お肉類やお魚類、チーズや卵、野菜をのせて食べます。これ、食べたことある方も多いんじゃないでしょうか?
ロシアではそば粉パンケーキ「ブリニ」や、そば粥にして食べたり、インドやネパールでは薄焼きや厚焼きにして食べるそうです。

ふたたび日本でのお蕎麦に話を戻すと・・・・・・、蕎麦が健康にいい!という話は少し前から言われていることですが、あらためて調べてみると、たんぱく質や脂質、ビタミン類やアミノ類の含有量が白米や小麦と比べて優れているそうです。そして、GI値も低いことがわかっています。
あとは、はずせないのが蕎麦湯!蕎麦をゆでたお湯のことですが、蕎麦に含まれている栄養素、ルチンやビタミンBが溶け出しているので、ぜひ、飲んでくださいね!

でも、正直、「蕎麦文化」とやらがめんどくさい!敷居が高い!と思う方も・・・。麺は音をたててすするべき、とかね。
ちなみに、海外ツーリストたちはどうしてもこれが受け入れられず、「ヌーハラ」なる言葉があるの、知ってました?
これ、「ヌードルハラスメント」の略で、音が不快、苦痛、と感じる人たちが受ける「ハラスメント」、という意味だそうです。

そばをすすることにはちゃんとした意味があるんですよ。
すすることで、麺と空気が一緒に口に含まれることになって、その結果、香り成分が鼻をぬけて、より、そばの香りを楽しめる、というのです。さらに、温かいそばの場合は、麺とつゆがからみやすくなるし、すするときの空気で麺を食べやすい温度に冷ます効果があるとか。ぜひ、堂々とすすりましょう!

つゆにはちょっとひたすだけで食べる、というのもよく言われる常識。
「蕎麦つゆ」という小咄もあります。
江戸っ子を自認する男が、「蕎麦をたぐりあげて、先っぽをちょっと汁につけて、一気にずずっとすすりこむんでぃ!」と豪語しています。でも、彼が大病をわずらったため、友人が見舞いに来て、思い残すことはないか聞いたところ、
「この世の思い出に、汁をたっぷりつけて蕎麦を食いたかった・・・」という話。
ちょっとしかつゆにつけないというのは蕎麦の香りを楽しむためのもの。
それが粋だ、というだけの話で、お好みで食べてOK、のようです。
たとえば信州の蕎麦は、ソバの実の風味の強い外側の部分も粉にひきこんで使っているので、つゆとしっかりからめても、かめば香りが口の中で広がります。そばのもつ香りや味はそこなわれない、ってことですね。

そして、江戸っ子がはじめた風習といえば「蕎麦前」。
お酒を一杯飲んでから蕎麦をさっと食べて引き上げる、長居はしない、というスタイル。
この「蕎麦前」ができたのは、お店や屋台の火力が弱かった江戸の昔、蕎麦が茹で上がるまでの時間を待つ間、お酒を飲んでいたのがルーツだそうです。その頃出されていたおつまみが「てんぷら」「かまぼこ」「焼き鳥」「焼きのり」「卵焼き」。そのラインナップが、いつしかお蕎麦の上にのせられて・・・てんぷらそばや、花巻そば(海苔のせ)、卵とじそばになっていった、というわけです。

ずっとそばに / 松任谷由実

お蕎麦好きの文人といえば、松尾芭蕉。彼は、お蕎麦が唯一の好物だったともいわれています。
そんなわけで、彼の蕎麦俳句をひとつ、ご紹介。

「蕎麦はまだ 花でもてなす 山路かな」

今日の夜は蕎麦でもてなされたい!そんな気持ちが出ています。
でも、たくさん咲いている蕎麦の小さな花は、素朴で可愛いですよね!

私もただいま「宇宙図書館」コンサートツアー、旅の真っ最中です。
明日、あさっては福岡へ、そのあと長崎、宮崎、沖縄へと続きます。
ご当地蕎麦、探してみようかな・・・もちろん、お蕎麦だけじゃなくて、みなさんにお会いできるのが一番の楽しみです!
今後のツアースケジュールやチケット発売の詳細は、私のオフィシャルサイトオフィシャルTwiteerFacebokをチェックして下さいね。