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全国高校生農業アクション大賞に選ばれた『置農食愛プロジェクト』

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TIME 2025.01.30

thumb今回は、こちらに注目します。

「全国高校生農業アクション大賞に選ばれた『置農食愛プロジェクト』」


今回のイノベーターは、山形県立置賜農業高等学校の「置農食愛プロジェクト」の顧問、江本一男さんです。


「全国高校生農業アクション大賞」は
高校生たちがグループで取り組む、食や農に関する活動を表彰するもので、
川瀬さんが審査員として参加しています。

この「全国高校生農業アクション大賞」で
去年、大賞に選ばれたのが、山形県立置賜農業高等学校の「置農食愛プロジェクト」です。
こちらは、どのようなプロジェクトなのでしょうか?

「ひとり親家庭などにお弁当や食事を提供しようと、5年前の先輩から始まったプロジェクトです」

「全国高校生農業アクション大賞の認定グループに選ばれてからは、
子ども食堂、こども農園、フードバンク、食育活動という4つの活動を柱に地域活動を行っています」

4つの活動の1つめ「子ども食堂」は、どのような活動なのでしょうか?

「(プロジェクトが始まった5年前は)新型コロナウイルスの感染が収束していなかったので、
お弁当の配布が基本でした。
お弁当は保健所の指導もあったので、地元の食堂やレストランに協力していただいたものを提供しました」

新型コロナウイルスが5類に移行した2023年5月以降は、
こども農園で収穫した野菜を利用した手作りカレーやお弁当にも挑戦し、学校の施設で会食も行っています」


2つめの「こども農園」は、どのような活動なのでしょう?

「こども農園は、校内の未利用農地500平方メートルを整備して、
子どもたちが自分の力で食材を手にすることができるように始めた活動です。

「子ども食堂もフードパントリー(食品提供)も、他人から何かをいただくことなので、
子どもたちが受け身になっていると考えて、自ら育てて手に入れる、こども農園を開始しました」

「生徒たちは、子どもたちが食べ物をもらうことを当たり前と感じている状況に気づいて、
その状況を変えたいと考えたんです」


3つめの「フードバンク」、4つめの「食育活動」は、それぞれ、どういった活動なのでしょうか?

「フードバンクは地元のJAさんからのお米や果物、卒業生でもある農家さんから
お米をいただく他、県内の4つのスーパーマーケットに設置された食品提供コーナーに
たくさんの方々から寄付された食料品を、月に1回20世帯80名ほどの家庭にお配りしています」


「食育活動は、こども食堂の時に、栄養のバランスや成分を説明するほか、
紙芝居や人形劇を生徒たちがつくって、好き嫌いをしないとか、伝統の食文化などを楽しく教えています」


このプロジェクトで体験したことについて、生徒たちは、どのような感想を話していますか?

「このグループは、2年生の時から積極的に取り組んでくれました。
なぜ一生懸命になれたのか、理由を聞いてみると、子どもたちとの触れ合いが好き、野菜栽培が大好き、
誰かの役に立つことを実践したいなど、
食愛プロジェクトのテーマに沿った素質や願望を最初から持っていたようで、
メンバー全員のモチベーションが高かったのだと思います」

「土日など休日の活動が多くても、『楽しい』『子どもたちの笑顔に会いたい』
『お母さん方に褒められてうれしかった』『美味しいと喜んでもらえるメニューを考えたい』など
肯定的な感想がほとんどでした」

「この活動で成就感や達成感を体得して、充実した高校生活を送れた、という言葉を
メンバー全員が口にしてくれています」


このプロジェクトを通じて、江本さんは、どのようなことを感じていますか?

「生徒たちが、子どもたちに教えたり、共に考えたりする取り組みや工夫を、
数多く実践してくれたと感心しています」

「例えば、食育紙芝居や人形劇、食育カルタなどを自分たちで作るなど、様々な手法を駆使して、
子ども達に理解をしてもらう努力には頭が下がります。生徒たち自身の成長につながったと感じています」

「生徒たちには、『“子どもたちのために”からスタートしたプロジェクトが、
最後は自分たちがより大きく成長するためだった』ということを知ってほしいです」

「また、他人や地域に目を向ける生徒や子どもたちが一人でも増えてほしいと思います」


今回のインタビューで特に印象に残ったのは
「“子どもたちのために”からスタートしたプロジェクトが、最後は自分たちがより大きく成長するためだった」
というお話でした。

江本さんは「このプロジェクトを発展させていきたい」とお話しされていましたが、
地域の子どもたちを支援するだけでなく、生徒たちの成長にもつながる、このプロジェクト、
今後も、ぜひ、続けていってください。

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