“集落営農”で農業を行う 大分県の農事組合法人『アグリストあじむMIRAI』
オンエアレポート
2025.09.18
今回、注目するのは、こちらです。「“集落営農”で農業を行う 大分県の農事組合法人『アグリストあじむMIRAI』」

今回のイノベーターは、「アグリストあじむMIRAI」の代表理事、佐藤豊孝さんです。
「集落営農」とは、何なのでしょうか?
「1集落ごとに各農家の農作業や農作物の生産を共同で行う組織です。
農業機械の購入や、農業資材、肥料、農薬等の共同購入などがあげられます」
この「集落営農」で農業を行っているのが「アグリストあじむMIRAI」です。
こちらは、どのような農事組合法人なのでしょう?
「大分県宇佐市安心院(あじむ)町には2024年現在、7つの農事組合法人があり、
普段から農作業の受託などで繋がりのある3法人(こがらこ生産組合、荘グリーン、アグリストあじむ)が合併して、
今年4月1日に新たにスタートした農事組合法人です」
「組合員は役員を含めて21人です」
「『アグリストあじむ』が良いネーミングだったので、それを残し、未来に向けて進む意味で『MIRAI』とつけました」
「農作業の共同作業、水稲の種まき、田植え、麦の刈り取り、稲の刈り取りをみんなで一緒にやっています」

農事組合法人が合併すると、どのようなメリットがあるのでしょう?
「合併によるメリットは経営面積の拡大で、小規模農家では難しい大型機械の購入、労働力不足の改善、
一人あたりの労働力の軽減などがあげられます」
どのような思いがあって、合併したんですか?
「農業従事者の高齢化、担い手不足、後継者不足による耕作放棄地を無くす目的と、
合併によって規模拡大ができ、農業収入の増大、それにより大型機械の購入、
また、今まで使用してきた農業機械の更新などがスムーズにできることや、
後継者、雇用者の確保ができ、農業を未来に残そう、という思いです」
「一人が無理なら、みんなでやればいいという精神です」
「合併によって、忙しい中でも余裕ができました」

現状、課題だと感じていることはありますか?
「後継者不足があげられますが、今、雇用者の募集をしているところです」
「アグリストあじむMIRAI」の今後については、どのようなことを考えていますか?
「組合員が増えたので、経営面積の拡大と後継者育成です」
「今、自分の子どもは会社勤めをしていますが、自分で管理する圃場を任せて、
休みの日には草刈り、水管理を任せています。
また、田植え機、コンバインに乗せ、田植え、稲刈りをさせて、いつでも操作できるように訓練している状況です」

佐藤さんのお話で印象に残ったのは「一人が無理なら、みんなでやればいいという精神」という言葉でした。
この精神で安心院町の農業が盛り上がっていくことを期待しています。