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オンエアレポート

泡で植物を育てる『泡沫耕栽培』

オンエアレポート

TIME 2025.12.04

thumb今回、注目するのはこちらです。

「泡で植物を育てる『泡沫耕栽培』」


今回のイノベーターは、明治大学農学部の池田敬教授です。


「泡沫耕栽培」は、どのような技術なのでしょう?

「農業における植物栽培技術として、水耕栽培というものがあります。
土を使わずに、肥料の入った水である液肥のみを使って、植物を育てる方法です」

「泡沫耕栽培は、水耕栽培と同じく、液肥を使うのですが、
共同研究した企業の開発品である高分子化合物を液肥に添加することで、泡を発生させ、
それを植物の根に供給することで、生育する技術となります」

どのような設備で栽培するのでしょうか?

「これまで試行錯誤を繰り返していまして、現段階のシステムとしては、
植物を育てるベッドとしての2層のドーム状の“植物栽培部分”と、泡を発生させる“ポンプ装置”などから成ります」

「ドーム状の“植物栽培部分”は、いくつかを縦に重ねて、立体的に配置できます。
泡状にした液肥をシステムの上部に送り出し、それをドームに沿って流す構造となっております」


水耕栽培と比べて、どのようなメリットがあるのでしょう?

「いくつか挙げられますが、2点を強調させていただきます」

「1点目は立体配置が可能であることです。
従来の水耕栽培装置では、液肥という液体状態なので、
貯めるためには、どうしても平面で実施しなければなりません。
また、泡は軽いですので、液肥を貯める部分を頑丈に支える必要がありません。
これらにより、立体的な設計が可能となります」

「2つめは水の使用量が少ないことです。
水耕栽培では根に触れる液肥の量を、ある程度、確保しなければなりませんが、
泡にすることで使用する水の量を圧倒的に減らすことができます」

研究では、どのような植物を育てているんですか?

「まだ、レタスでのトライアルしかしておりませんが、数度、繰り返しており、
市場の出荷に耐え得る質(重さや外見)の野菜は生産できているのではないかと考えております」

現状、課題だと感じていることはありますか?

「試作品は完成できても、これを市場に拡大していくための量販化に難しさがあります」

「この装置の優位性を理解していただき、
世に出していただけるパートナーを見つけることが、現在の最大の課題です」

こちらの装置を農家さんが使えるようになるのは何年後でしょうか?

「量販化がスムーズにいけば、“近い将来”と、お伝えできるのではと感じております」


池田教授、実用化について「夢としては数年以内」と、お話しされていました。
数年以内の実用化に向けた研究・開発、これからも応援しています。

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