静電気で雑草を抑制する装置
オンエアレポート
2026.01.01
今回、注目するのは、こちらです。「静電気で雑草を抑制する装置」

今回のイノベーターは、近畿大学 農学部の松田克礼教授です。

「静電気で雑草を抑制する装置」の構造は、松田教授によりますと…
・2枚の金網を絶縁性の樹脂スペーサーを入れて、向かい合わせにセットする
・一方の金網をアースに接続する
・もう一方の金網を電牧器に接続する

どのような仕組みなのでしょうか?
「クズやカズラなど蔓(つる)性の雑草が、芽を伸ばして、金網の間に入ると、芽に放電が誘発されます」
「イノシシなどが電気柵に近づくと放電を受けるのと同じ仕組みです」

この装置を実際に使ってみて、いかがでしたか?
「フェンスに取り付けると、巻き付いて這い上がる蔓性の雑草を抑制できました」
「去年3月、この装置を道路沿いのフェンスに約50メートル設置しました。
その結果、設置したフェンスには蔓性の雑草は這い上がりませんでした」
「一方、フェンスに設置していないところはクズに覆われました」

こちらの装置、どのような方が使うことを想定していますか?
「フェンス用の雑草抑制装置は販売していまして、
高速道路や鉄道に設置されているフェンスに設置することを想定しています」
農業にも応用できるのでしょうか?
「地面から生えてくる雑草を抑制する装置について、販売準備を始めています」
「絶縁性の樹脂などを用いて、金網を地面から10センチ程度、持ち上げて設置します」
「ポイントは、雑草の伸長した芽だけがダメージを受けて、成長をストップすることです」
「成長が止まるだけで根までは枯れません。金網を除くと、雑草は成長を始めます。
雑草の根は生きている状態なので、土壌が安定に保持され、傾斜地などにも有効です」

松田さん、今後は、農家さんが導入しやすい「雑草を抑制する装置」が開発されることを期待しています。
