“AIと農業を結びつける取り組み”をしている会社『農情人』
オンエアレポート
2026.01.08
今回は、こちらに注目します。「“AIと農業を結びつける取り組み”をしている会社『農情人』」

今回のイノベーターは、千葉県にある株式会社農情人の代表取締役、甲斐雄一郎さんです。

農情人は、どのような会社なのでしょう?
「2021年8月に設立した農業テクノロジー企業です。
『テクノロジーで農業の常識を超越する』をミッションに掲げています」
「私は、広島県のコメ農家の家系で育ち、祖父母がコメ農家、父が今も実家の田んぼを管理しています」
「イギリスのマンチェスター大学で農村開発を学んだ後、ITコンサルタントとして働き、
カンボジアでのNGO活動やタイでのイチゴ生産支援など、農業の現場経験も積んできました」
「そうした、農業とIT、両方のバックグラウンドを活かして、AIなどの最新技術を農業に実装する事業を行っています」
AIと農業を結びつける取り組みは、たとえば?
「農家さんのAI導入を支援するコンサルティングサービスを行っています」
「今年4月にはネギ農家さん向けにAI活用コンサルティングを実施し、こちらは好評をいただきました」
「具体的には、プレスリリースの作成支援、論文検索の方法と図解化、
補助金申請書類の作成サポートなどを行いました」
「特にプレスリリースの作成は、農家さんが自分の取り組みをメディアに発信したいけれど、
文章を書く時間がないという課題を解決できると喜ばれました。
「また、補助金申請は書類作成が複雑で諦めてしまう農家さんも多いのですが、
AIを活用することで申請のハードルを下げることができます」
「このように、実際に使っていただいた農家さんからは『AIって意外と使える』という声をいただいています」
「今後はこうした成功事例を広げながら、より多くの農家さんにAI活用の可能性を届けていきたいと考えています」

現時点でAIが農業のためにできるのは、どのようなことなのでしょう?
「例えば、情報発信・マーケティング支援ですと、SNS投稿の文章作成、ブログ記事の作成、
商品紹介文の作成、サムネイル画像の制作などです」
「農家さんは文章を書く時間がなかなか取れないので、AIに下書きを作ってもらい、
それを修正する形で効率化できます」
「また、日々の業務の仕組み化・自動化としては、
農家さんが必要としているサポートをAIで仕組み化することができます」
「例えば、毎日、決まった市場の市況を自動でチェックしてデータを蓄積したり、
お客様からの口コミやレビュー、問い合わせへの回答を簡素化したりすることが可能です」
「『らくらく農園だより』というプロトタイプのサービスでは、みかん農家さんが顧客やりとりの負担を軽減しています」

AIと農業を結びつける取り組みをする中で、日本の農業については、どのようなことを感じていますか?
「日本の農業には、大きな課題を感じています。
特に、AIの活用に関しては、まだまだハードルが高いと感じています」
「去年10月にコメ農家さん向けに『農業AI活用コンサルティング』を募集したのですが、応募がありませんでした。
この経験から感じたのは、農家さんにとって、“AIが自分の農業にどう役立つのか”が、まだ見えにくいということです」
「日々の農作業で忙しい中、新しい技術を学ぶ余裕がない、
あるいは『AIは難しそう』『自分には関係ない』と感じている方も多いのではないかと思います」
「だからこそ、AIを実際に使っていただいて、
『これは便利だ』と実感してもらう機会を増やして伝えていくことが大切だと感じています」

農家さんにAIの活用法を教えて、農家さんの負担を減らす取り組み。
これからも応援しています。