JA全農が4月に稼働した冷凍青果物製造工場
オンエアレポート
2026.06.11

冷凍青果物製造工場
今回、注目するのは、こちらです。
「JA全農が4月に稼働した冷凍青果物製造工場」

今回のイノベーターは、JA全農の鈴木さんです。
鈴木さんは、茨城県坂東市で4月に稼働した冷凍青果物製造工場で品質管理を担当。
製造工程のチェックなどをされています。
この冷凍青果物製造工場、どのような思いがあって稼働を始めたのでしょう?
「冷凍青果物は社会環境の変化や簡便性が支持され、年々、流通が拡大傾向にあります」
「また、青果物は生育環境や保存期間が限られており、国産では供給できない時期や、
相場に価格が左右される場合もあります。国産の付加価値を高めつつ、安定した需要を確保するためには、
一年を通して安定的に青果物を届ける仕組みの構築が必要です」
「そのため、全農では冷凍青果物の国産化に取り組むことにしました」
「この工場で使用する原料は、近隣産地の3県(茨城県、千葉県、埼玉県)、11のJA管内より調達しています。
契約栽培により生産振興をすすめることで、生産者の安定的な所得確保を目指しています」
現状、国産の冷凍野菜は少ないのでしょうか?
「冷凍野菜の大半は輸入品(約117万トン)であり、国産冷凍野菜(約6.2万トン)のシェアは5%に留まっています」
「一方で、新型コロナ感染症や気候変動、国際情勢や為替変動などにより、輸入品の調達リスクが顕在化したため、
国内の食品メーカーや流通・小売業者では、輸入品から国産品に切り替える動きがあります」
「こうした社会情勢を踏まえて、成長する冷凍青果物市場の原料を輸入から国産への切り替えを狙います」
こちらの工場では、どのような野菜を、どのように加工しているのでしょうか?
「原料となる青果物はサツマイモ、カボチャ、ニンジン、ナスの4品目から開始し、
冷凍焼きいも、冷凍グリル野菜、冷凍野菜ペーストなどを製造します」
「冷凍焼きいもや冷凍グリル野菜の製造ラインには過熱水蒸気式焼成機を導入しています。
高温の水蒸気で一気に焼き上げることで、素材の持つおいしさを逃さず閉じ込め、
その後、トンネルフリーザーで瞬間凍結し、国産野菜の食感やうま味を維持した冷凍青果物を製造します」
「また、野菜ペーストの製造ラインには、スチームコンベクションオーブンを導入しています。
原料を蒸してから焼き上げることで、例えば、サツマイモであれば、蒸かしたサツマイモのホクホクとした食感に加え、
焼きいも特有の香ばしさを兼ね備えたペーストを製造することができます」

冷凍焼きいも
製造した冷凍青果物は、どのような形で販売しているのでしょうか?
「この工場で製造した製品を、埼玉県久喜市にある冷凍青果物を個包装する全農の拠点で加工することで、
一貫して消費者向けの商品を製造することができます」
「また、食品メーカーや飲食店向けの業務用の製品も製造しています」
こちらの工場について、農家さんは、どのような感想を話していますか?
「生産者からは、全農がこの事業分野に踏み出したことを評価していただいています
相場に左右されない安定的な契約生産での産地振興への期待を感じています」

サツマイモのペースト
こちらの工場によって、国産の冷凍野菜が増えていくことを期待しています。
