東京・日の出町の放置竹林を活用したメンマ
オンエアレポート
2026.06.25
今回、注目するのは、こちらです。「東京・日の出町の放置竹林を活用したメンマ」

今回のイノベーターは、日の出町農業担い手の会「ライジング・サンズ」の会長、門馬睦さんです。

「ライジング・サンズ」は
東京都西多摩郡日の出町の新規就農者や後継者の若手農家を中心に構成された団体で
現在7名が所属しています。
日の出町でも、放置竹林は問題になっているんですね?
「町内のあちこちの山林で、手入れが行き届かずに
竹がうっそうと生い茂ってしまっている場所がよく見受けられます」
「一見、きれいな緑に見えますが、中に入ると光が遮られていて、
地域の深刻な環境問題や獣害問題に直結しています」

その放置竹林を活用して作ったのが「東京メンマ TOKYO HINODE」なんですね?
「現在、国内で消費されているメンマのほとんどが外国産なのですが、
この『東京メンマ TOKYO HINODE』は100%日の出町産(東京産)の“純国産メンマ”です」
「日の出町の山で収穫した幼竹(タケノコから竹に成長する途中の若い竹)を原料にして、
町内の加工施設で一貫製造しています」
幼竹の収穫は、どのように行ったのでしょう?
「春先(5月頃)に、会のメンバーやボランティアも含め10名ほどで
ノコギリを手にして竹林に入り、1本1本すべて手作業で収穫しています」
「2メートルほどに伸びた、メンマに最適な絶妙な柔らかさの幼竹を切り出すのですが、
斜面での作業であり、切り出した竹を運ぶのもかなりの重労働です」
「収穫した竹は、その日のうちに細かくカットして一次加工へ回します」

このメンマの開発には3年間の試行錯誤があり、今年1月に本格的な製品化にこぎつけたということです。
苦労したのは、どんなところですか?
「一番は、メンバーの中に、メンマを作ったことがある人が誰一人いなかったことです。
全員が知識ゼロからの完全な手探りスタートで、本当に何もかもが暗中模索の連続でした」
「最初は竹をどう加工すればいいかも分からず、
今、思えば必要のない作業を一生懸命やってしまっていた時期もありました」
「そんな中、全国で放置竹林の解決を目指す『純国産メンマプロジェクト』に出会い、
ノウハウを学びながら挑戦を続けたことで、ようやく一歩前進することができました」
「そこからも一苦労で、味付け一つにしても、メンバー一人ひとりのこだわりや考えが違うので、
どういう方向性(味)にするかを決める話し合いも、難航しました」
「さらに、私たちは、このプロジェクトを絶対に“日の出町内で完結させたい”という強いこだわりがあったので、
2次加工も町内の業者さんにお願いしたんです」
「ただ、相手の業者さんにとっても、メンマの加工は前例のない挑戦でした」
「私たちの譲れないこだわりや思いを理解してもらい、製造ラインの調整やスケジュールをすり合わせていくプロセスは、
とにかく骨が折れました」
「でも、お互いに地元の仲間として妥協せずに向き合い続けたからこそ、
3年という時間を経て、ようやく納得のいく仕上がりにたどり着くことができました」
そのような試行錯誤をへて完成したメンマは、どのようなお味なのでしょうか?
「とにかくシャキシャキとした歯ごたえが抜群で、竹本来のみずみずしい風味や甘みが活きています」
「保存料などは使わず、安心・安全にこだわって丁寧に仕込んでいるので、
たくさんの人に食べてもらいたい自信作です」
「『日の出農産物直売所』を中心に販売しています。
ただ、幼竹の収穫量がまだまだ少ないので、販売数は限られている状態です」
このメンマに関して、今後は、どのような取り組みをしていきたいと考えていますか?
「『東京メンマ TOKYO HINODE』を、日の出町の新しい名物・ブランドとして、
さらに多くの方に知っていただきたいです。
そのために、まずは自分たちの体制をきっちりと整えて、生産量をしっかりと上げていきたいと考えています」

放置竹林を減らすだけではなく、日の出町のPRにもなる、こちらの取り組み。
これからも応援しています。