街中の空きスペースを農園に変える水耕栽培ユニット
オンエアレポート
2026.07.02
今回は、こちらに注目します。「街中の空きスペースを農園に変える水耕栽培ユニット」

今回のイノベーターは、OYASAI株式会社の代表取締役、國村隼太さんです。

OYASAI株式会社が開発したのが、水耕栽培ユニット「OYASAI FARM」です。
「自動販売機よりもひとまわり小さいサイズから始められる、
街中の空きスペースを“収益が育つ農園”に変える業務用コンパクト水耕栽培ユニットです」
「価格は30万円~と初期費用を抑えて、小さくスタートでき、必要に応じて拡張が可能です」
「一番の特徴は【工事が一切不要で、コンセント(AC100V電源)さえあればどこでも置くだけ】で、
その日から稼働できる点です」
「設置後のサポートも、現地への訪問と遠隔でのリモート対応の両面からプロが徹底して行うため、
農業の知識が全くない企業様や施設様でも安心して始めていただけます」

設置後のサポート、たとえば?
「実は、水耕栽培において、収穫の成否の9割は苗で決まると言われています」
「そこで弊社では、最も手間のかかる“種から苗に育てる”の工程を自社工場で最適化し、
厳しい品質判定をクリアした『Premium苗』だけをお客様へお届けするパッケージも用意しています」
「利用者様は届いた苗をユニットに差し込むだけ。
通常5週間かかる栽培期間をわずか1~2週間に縮め、マニュアルに沿った簡単な管理だけで、
高回転を実現できます」
どのような野菜を栽培できるのでしょう?
「レタスなどの葉物野菜や、各種ハーブ類をはじめ、葉物野菜に関しては、何でも育てられます。
最近はレストランのシェフからの要望で品種、サイズ、香りなどをオーダーメイドして生産しています」

どんな場所に設置されているのでしょうか?
「街中のあらゆる“空きスペース”に導入されています」
具体的には、オフィスビル、レストラン、ホテル、商業施設(百貨店やアパレル店舗など)です」
「導入目的は場所によって様々です」
「新規事業としてはもちろん、飲食店やホテルでは
『お客様の目の前で収穫した、圧倒的な鮮度と体験』を価値として提供されています。
オフィスでは従業員の福利厚生やコミュニケーション活性化、
就労支援施設などでは、未経験でも安全に作業できる『農福連携』の新たな雇用創出と
やりがいの提供として、ご活用いただいています」
農家さんからの依頼もあるようですね?
「昨今の深刻な猛暑や乾燥といった気候変動・天候問題、
そして農業従事者の高齢化や人口減少によって、
『これまでの屋外の畑ではお野菜を安定して栽培できなくなってきた』という
切実なご相談が既存の農家さんからも増えています」
「天候に左右されない都市型・屋内の分散型水耕栽培をもう一つの軸として取り入れることで、
生産リスクを分散し、年間を通じて安定した供給と確実な収益を確保する目的で導入されています」
「農家さんからは『栽培の効率が上がった』という声が届いています」

どのような思いがあって、開発したのでしょうか?
「私自身、前職で4年間、水耕栽培の農家をやっておりました。
その中で、天候リスク、重い物流コスト、そして消費者に届くまでの鮮度劣化といった、
日本の農業が抱える山積みの課題を身をもって痛感してきました」
「これらを一気に解決するには、地方から都市へ運ぶのではなく、
街の中に畑そのものをインストールしてしまえばいいと考えたんです」
「街で暮らす人々が、普段の生活の中で意識せずとも自然に農業や新鮮な野菜に触れ合っている、
そんな仕組みを作りたいという強い思いから、このシステムを開発しました」
今後については、どのようなことを考えていますか?
「日本国内にはコンビニが約5万店舗ありますが、目先の目標として
『全国のコンビニの数を超える、5万拠点以上の畑を街中に作ること』を掲げています。
また、日本での展開と並行して、アジア、ヨーロッパ、アメリカなどへの海外展開も、
すでに具体的に動き出しています」
「ただ、私の原点は、初めて自分で野菜の種を植えて、小さな芽が出たときの“あの震えるような感動”です。
どれだけ事業の規模が大きくなっても、そのシンプルな感動を1人でも多くの人に伝え、
野菜や農業を好きになる人を世界中に増やしていくことが、私の一番の夢であり、ミッションです」

5万拠点以上の畑を街中に作ること、そして、野菜や農業を好きになる人を増やすための取り組み、
これからも応援しています。